『デュエル・マスターズプレイス』 第19弾「グレイト・ディスティニー -希望の双子-」が実装されてからそれなりに時間が経ちましたが、皆さんデュエプレライフはいかがでしょうか?
さて、第19弾で登場した種族の中で特徴的なのは光のデーモン・コマンドと闇のエンジェル・コマンドです。
どちらもシールドを駆使する能力をもっていますね。
TCG版のデュエル・マスターズをプレイしている(いた)方はご存じかもしれませんが、光のデーモン・コマンドと闇のエンジェル・コマンドはどちらも既存のクリーチャーが元となっています。
光のデーモン・コマンドは闇のデーモン・コマンド、闇のエンジェル・コマンドは光のエンジェル・コマンドですね。
この記事ではデュエプレ第19弾に収録された光のデーモン・コマンドと闇のエンジェル・コマンドの元となったクリーチャーを解説したいと思います。
この記事がおススメな方
・第19弾で登場した光のデーモン・コマンドと闇のエンジェル・コマンドの元クリーチャーが知りたい方。
光デーモン・コマンド編
偽りの羅刹 アガサ・エルキュール
《偽りの羅刹アガサ・エルキュール》の元ネタ闇デーモン・コマンド
・《魔光帝フェルナンドVII世》
第19弾で唯一の光デーモン・コマンドのスーパーレアとして登場した《偽りの羅刹 アガサ・エルキュール》。
その元ネタの闇デーモン・コマンドは《魔光帝フェルナンドVII世》となっています。
馬に騎乗した姿や手に持った槍が共通点ですね。
能力的には元ネタの《魔光帝フェルナンドVII世》が能動的なのに対して《偽りの羅刹 アガサ・エルキュール》は受動的ですが、どちらも呪文に関する能力を備えています。
犯罪紳士 カンゼンクライム
《犯罪紳士 カンゼンクライム》の元ネタ闇デーモン・コマンド
・《壊滅の悪魔龍 カナシミドミノ》
TCG版のエピソード2には登場しなかった光デーモン・コマンドです。
元ネタとなったのはTCG版のドラゴン・サーガで登場した《壊滅の悪魔龍 カナシミドミノ》だと言われていますね。
イラストを見比べてみると脚部の装飾やベルトが似通っています。
ちなみに《壊滅の悪魔龍 カナシミドミノ》は闇のデーモン・コマンド・ドラゴンであり、厳密に言うとデーモン・コマンドではありません。
(もちろん、デーモン・コマンドサポートは受けられますが……)
また、《犯罪紳士 カンゼンクライム》の顔もどちらかというとドラゴンのように見えます。
光デーモン・コマンドと闇エンジェル・コマンドはどちらも元ネタとなったクリーチャーは全てデュエプレ内に登場しているので《壊滅の悪魔龍 カナシミドミノ》もデュエプレ登場の内定を受けたようなものですね。
後はドラゴン・サーガまでデュエプレが続いているかどうか……おっと何でもありませんよ。
凍結の魔天ダイイング・メッセージ
《凍結の魔天ダイイング・メッセージ》の元ネタ闇デーモン・コマンド
・《暗黒導師ブラックルシファー》
出た時効果と攻撃時効果で相手を長期間タップさせる光デーモン・コマンド。
デュエプレではブロッカーが追加され《ヘブンズ・ゲート》などの光ブロッカー踏み倒し効果の対象となりました。
その一方でフレーバーテキストでは鬼丸に倒されて自身がダイイングメッセージを残すというネタキャラになってしまいましたが……。
元ネタの闇デーモン・コマンドは《暗黒導師ブラックルシファー》です。
多腕であることや四つ足であることが共通点として見いだせる一方、持っている武器が異なっていたり、《暗黒導師ブラックルシファー》が悪魔の翼であるのに対して《凍結の魔天ダイイング・メッセージ》は天使のような翼になっています。
偽りの羅刹 アリバイ・トリック
《偽りの羅刹 アリバイ・トリック》の元ネタ闇デーモン・コマンド
・《蒼黒の知将ディアブロスト》
相手のクリーチャーがタップするたびに自分のクリーチャーをアンタップさせることができる光デーモン・コマンドです。
元ネタの闇デーモン・コマンドは《蒼黒の知将ディアブロスト》となっています。
胸の部分の口のような形状に面影が見られます。
能力的には《偽りの羅刹 アリバイ・トリック》も《蒼黒の知将ディアブロスト》も非常にユニークな能力を備えているというのが特徴です。
偽りの羅刹 ミスディレクション
《偽りの羅刹 ミスディレクション》の元ネタ闇デーモン・コマンド
・《冥府の覇者ガジラビュート》
コマンドが攻撃するたびにブロックされなければシールド追加できる光デーモン・コマンドです。
デュエプレでは《偽りの羅刹 ミスディレクション》自身が場に出た時にもシールド追加ができるようになりました。
元ネタの闇デーモン・コマンドは分かりにくいですが《冥府の覇者ガジラビュート》のようです。
《冥府の覇者ガジラビュート》が相手のシールドを減らすのに対して、《偽りの羅刹 ミスディレクション》は自分のシールドを増やすという風にちょうど対となっていますね。
なお余談ですが、《偽りの羅刹 ミスディレクション》のボイスが口調は荒っぽいが実は敵をいたわっているというのはTCG版の漫画・アニメの光デーモン・コマンドの使い手の「ラオウ極丸」のキャラクターを投影したものとなっています。
不詳の虚栄フーダニット
《不詳の虚栄フーダニット》の元ネタ闇デーモン・コマンド
・《不浄の魔人ジャラ》
TCG版には存在しなかったデュエプレオリジナルの光デーモン・コマンド。
元ネタの闇デーモン・コマンドは同じくデュエプレオリジナルカードの《不浄の魔人ジャラ》となっています。
どちらも死神が持つような両手鎌を構えているのが特徴ですね。
《不詳の虚栄フーダニット》の能力は山札からデーモン・コマンドをシールドにセットできるというものですが、対象は「光の」デーモン・コマンドなので元ネタである《不浄の魔人ジャラ》は対象外です。
シールドに埋める能力はS・トリガーをもつ《不浄の魔人ジャラ》との相性は良いのに……残念!
虚構の支配者メタフィクション
《虚構の支配者メタフィクション》の元ネタ闇デーモン・コマンド
・《悪魔神グレイトフル・デッド》
相手が呪文を唱えたら墓地から呪文を手札に回収できる光デーモン・コマンドです。
元ネタの闇デーモン・コマンドは同じくケンタウロスのような四つ足が特徴の《悪魔神グレイトフル・デッド》となっています。
《虚構の支配者メタフィクション》は呪文、《悪魔神グレイトフル・デッド》はクリーチャーとそれぞれ対象は異なりますがどちらも墓地からカードを手札に回収する能力をもっていますね。
余談ですがモードチェンジ版の《虚構の支配者メタフィクション》のフレーバーテキストは自身を含む光のデーモン・コマンドがゼニスに創られたことを自嘲しているのだと昔は思っていましたが、今思えば光のデーモン・コマンドにとどまらずクリーチャー全てが現実の人間によって生み出されていることを示唆しているものなんですね。
まぁ、どちらの意味にも取れるようにしているのでしょうが……。
もとより創られた身でしかない我ら。真実も偽りも関係ないではないか。
《虚構の支配者メタフィクション》(デュエプレ モードチェンジ版)より引用
怪盗パクルパン
《怪盗パクルパン》の元ネタ闇デーモン・コマンド
・《死神の邪剣デスライオス》
相手のシールドをブレイクするとそのターンの終わりに自分のシールドを追加できる光デーモン・コマンド。
ちょうど怪盗のように相手のシールドを奪うイメージとなっています。
ネーミングもパクる+ルパン(言わずと知れた有名な怪盗のキャラクター)と非常に怪盗らしいです。
元ネタの闇デーモン・コマンドは《死神の邪剣デスライオス》です。
頭部の形や持っている剣に面影が見られますね。
闇エンジェル・コマンド編
偽りの星夜 ジューン・ブライド
《偽りの星夜 ジューン・ブライド》の元ネタ光エンジェル・コマンド
・《龍聖霊ウルフェウス》
初めてタップしたときにアンタップし、攻撃時に相手の手札を2枚捨てさせる闇エンジェル・コマンド。
ベリーレアにも関わらず、シールドが無くともアンタップできるようになり、さらに捨てさせる手札がランダム選択となるというアッパー調整が施されました。
元ネタの光エンジェル・コマンドは《龍聖霊ウルフェウス》です。
《偽りの星夜 ジューン・ブライド》のイラストにも《龍聖霊ウルフェウス》と同様の杖や天秤が見て取れますね。
能力的にはあまり関連性が見られませんが……。
また、《龍聖霊ウルフェウス》時の種族の「アポロニア・ドラゴン」が失われています。
偽りの星夜 スター・イン・ザ・ラブ
《偽りの星夜 スター・イン・ザ・ラブ》の元ネタ光エンジェル・コマンド
・《偽りの名 オレワレオ》
出た時効果でシールド全てを犠牲にして盤面を更地にできる闇エンジェル・コマンドです。
デュエプレではエンジェル・コマンドは破壊の対象外となり、おまけに自軍エンジェル・コマンドにブロッカーを与える能力が追加されました。
これにより同型デッキには弱くなったものの、TCG版よりも扱いやすくなっています。
元ネタの光エンジェル・コマンドは顔立ちを見て分かる通り《偽りの名 オレワレオ》です。
TCG版エピソード2のスタートデッキの切り札が後に発売された変形デッキで闇堕ちした姿で収録されました。
スタートデッキに《偽りの名 オレワレオ》の他に収録されていた3種類のエンジェル・コマンドも《偽りの星夜 スター・イン・ザ・ラブ》と同様に全て堕天した姿で登場しています。
(デュエプレには未登場ですが……)
なお余談ですが、デュエプレの《偽りの星夜 スター・イン・ザ・ラブ》の爽やかなボイスで煽ってくるというのはTCG版の漫画・アニメの闇エンジェル・コマンドの使い手の「久保 聖夜」のキャラクターを投影したものとなっています。
偽りの星夜 オレオレ・ダークネス
《偽りの星夜 オレオレ・ダークネス》の元ネタ光エンジェル・コマンド
・《偽りの名 オレオレ・ライオネル》
オレオレ詐欺のような名前が印象的な闇エンジェル・コマンド。
デュエプレではスレイヤーが追加されるアッパー調整を受けました。
元ネタの光エンジェル・コマンドは《偽りの名 オレオレ・ライオネル》となっています。
四本の腕で剣をもっているところに面影が見られますね。
《偽りの名 オレオレ・ライオネル》は不安定なコスト踏み倒し能力をもっているのに対し、《偽りの星夜 オレオレ・ダークネス》は出た時効果でコマンドの数だけ手札破壊を行うという非常に堅実な能力を備えています。
偽りの星夜 ブラック・オブ・ライオネル
《偽りの星夜 ブラック・オブ・ライオネル》の元ネタクリーチャー
・《「俺」の頂 ライオネル》(もしくは《真実の名 ラララ・ライオネル》?)
エピソード2のライバルポジションの《「俺」の頂 ライオネル》の闇の人(獅子 ?)格。
デュエプレでは素でブロッカーを得ました。
TCG版では《真実の名 ホワイト・オブ・ライオネル》というちょうど対となるライオネルもいたのですが、デュエプレでは未登場となっています。
デュエプレの設定では《「俺」の頂 ライオネル》が感情を得て、《真実の名 ラララ・ライオネル》と《偽りの星夜 ブラック・オブ・ライオネル》に分かれたということのようですね。
能力も《真実の名 ラララ・ライオネル》がシールド追加で、《偽りの星夜 ブラック・オブ・ライオネル》がシールド焼却(+シールド追加)と対になっています。
偽りの星夜 コングラチュレーション
《偽りの星夜 コングラチュレーション》の元ネタ光エンジェル・コマンド
・《天海の精霊シリウス》
出た時効果でシールドを犠牲に相手クリーチャーを2体破壊する闇エンジェル・コマンド。
宇宙戦艦のような姿から元ネタの光エンジェル・コマンドは《天海の精霊シリウス》となっています。
能力的には《魔刻の斬将オルゼキア》に近いですが……。
デュエプレでは元ネタの《天海の精霊シリウス》のボイスには機械音声が充てられていますが、《偽りの星夜 コングラチュレーション》には声優さんのボイスが用意されています。
ただ、ボイスは様々な言語で「おめでとう!」というだけなので本質的にはあまり変わっていないのかもしれません。
フレーバーテキストではきちんとしゃべっているのですが……。
フレーバーテキストとボイスでキャラが違うのは《アクア・バースター》をはじめデュエプレあるあるだから仕方が無い……。
祝儀の堕天チャーマジュン
《祝儀の堕天チャーマジュン》の元ネタ光エンジェル・コマンド
・《光輪の精霊 ピカリエ》
出た時効果でシールドを1枚犠牲にして2ドローし、コスト軽減能力で他の闇エンジェル・コマンドをサポートするデュエプレオリジナルカードです。
《ウェディング・ゲート》までの繋ぎとして非常に有用なカードデザインとなっていますね。
元ネタの光エンジェル・コマンドはプレートメイルのような外見から《光輪の精霊 ピカリエ》のようです。
《光輪の精霊 ピカリエ》はTCG版では革命編に登場したカードですが、デュエプレでは第1弾から活躍しているカードでどちらかというとデュエプレの印象が強いカードとなっていますね。
愛縁の堕天カナサンド
《愛縁の堕天カナサンド》の元ネタ光エンジェル・コマンド
・《清浄の精霊ウル》
出た時効果で一時的にシールドを追加できるS・トリガーもち闇エンジェル・コマンドです。
元ネタの光エンジェル・コマンドは《清浄の精霊ウル》となっています。
本体から外れて浮遊している円形のパーツや脚部などが似通っています。
また、どちらもS・トリガーもちのブロッカーという点で共通していますね。
《清浄の精霊ウル》もTCG版では革命ファイナル期に登場したカードですが、デュエプレでの活躍が目覚ましく先ほどの《光輪の精霊 ピカリエ》同様デュエプレの印象が強いカードです。
ゼニス編
光デーモンと闇エンジェルの創造主である二柱のゼニスもまた元ネタのデーモン・コマンドとエンジェル・コマンドが存在します。
どちらも古参のクリーチャーを元にしていますね。
「呪」の頂 サスペンス
《「呪」の頂 サスペンス》の元ネタ闇デーモン・コマンド
・《憤怒の猛将ダイダロス》
光のデーモン・コマンドを束ねるゼニスです。
レアリティが降格したものの能力的にはむしろ強化されています。
デュエプレ背景ストーリーでは光のデーモン・コマンドだけでなく、闇のデーモン・コマンドも指揮下に置いていました。
ただ、二度も鬼丸に敗北するというかませ犬っぷりはTCG版から変わらず……。
元ネタの闇のデーモン・コマンドは《憤怒の猛将ダイダロス》です。
ちょうど、竜のような頭骨と顎の付いた腕に面影が見られますね。
「祝」の頂 ウェディング
《「祝」の頂 ウェディング》の元ネタ光エンジェル・コマンド
・《浄化の精霊ウルス》
闇のエンジェル・コマンドを束ねるゼニスです。
デュエプレでもその強さは衰えず、また「ウェディング」として擬人化されるなど非常に優遇されていますね。
元ネタの光のエンジェル・コマンドは《浄化の精霊ウルス》です。
モノアイのような目の部分や天使の翼に面影が見られるデザインとなっています。
光デーモン&闇エンジェル元ネタ解説まとめ
以上が第19弾「グレイト・ディスティニー -希望の双子-」に登場した光デーモン・コマンドと闇エンジェル・コマンドの元クリーチャー解説となります。
新カードというとスペックや環境にマッチしているかどうかという点ばかりが気にされがちですが、このような小ネタに注目してみるのも良いと思いますね。
この紹介記事で、光デーモン・コマンドと闇エンジェル・コマンドに一層愛着が湧いた方がいらっしゃれば幸いです。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
ではでは(≧∇≦)ノ
※ブログ記事に関するご意見・ご感想等がありましたらコメント欄に記載をお願いします。
参考:
・デュエル・マスターズ Wiki
サムネイル画像:
・デュエプレ 第19弾カードパック「グレイト・ディスティニー -希望の双子-」タイトル画像
・いらすとや
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