皆さんデュエプレ楽しんでいますか?
さて、デュエプレの元になったTCG版デュエル・マスターズには「背景ストーリー」が存在します。
デュエマの公式でもたびたび取り上げられていますね。
そして、そこから派生したデュエプレでも当然のことながら背景ストーリーがあります。
ただし、デュエプレとTCG版デュエマの背景ストーリーは大まかな流れは同じですが細部が異なっていたりしますね。
具体的にはTCG版とは登場する時期が異なるクリーチャー達がいたり、そもそも登場しないクリーチャーが存在したりとかですね。
この記事ではデュエプレとTCG版デュエマの背景ストーリーの異なる点を解説したいと思います。
前回の記事では以下のエキスパンションについて解説しました。
・DMPP-18 「ゴールデン・ビクトリー -天頂開戦-」
・DMPP-19 「グレイト・ディスティニー -希望の双子-」
(TCG版の「エピソード2」に相当)
今回の記事では以下のデュエプレのエキスパンションについて解説していきます。
・DMPP-20 「レイジ・オブ・インフィニティ -神人類光臨-」
・DMPP-21 「ジ・オーバー・ロワイヤル -無法神聖紀-」
(TCG版の「エピソード3」に相当)
この記事がおススメな方
・デュエプレ背景ストーリーのDMPP-20 「レイジ・オブ・インフィニティ -神人類光臨-」、DMPP-21 「ジ・オーバー・ロワイヤル -無法神聖紀-」の大まかな流れが知りたいという人。
・デュエプレ背景ストーリーDMPP-20 &DMPP-21のTCG版と異なる点を知りたいという人。
デュエプレ背景ストーリーの要約(DMPP-20~DMPP-21)
エピソード3はアウトレイジ VS オラクルという構図の戦いとなっています。
エピソード1からエピソード2までは超獣世界の外から侵略してきた敵との戦いでしたが、エピソード3はいわば内輪もめ的な感じですね。
味方側のアウトレイジは(自由を愛するとはいえ)ヤクザ者であり、エピソード2以前のデュエマやデュエプレの主人公サイドとは一味違う様相を呈しています。
一方で敵側のオラクル教団は娯楽を否定したり恐怖によって支配をしたりしていますが、秩序を維持し平和を超獣世界にもたらした存在として必ずしも完全悪とは言い切れない面をもちますね。
構成員もただ平和を願う信者もいれば、「ゾロスター」のように私利私欲にまみれて自分の教団での地位を自らのために使おうとする者もいるといった具合に組織として決して一枚岩ではありません。
(背景ストーリー中盤では教義に対する方向性の違いから2つに分裂します)
エピソード3(DMPP-20~DMPP-21)
アウトレイジの中でも特別な「エグザイル」を先頭にオラクルに反旗を翻した。
指導者を失ったオラクル教団はゼロを信仰するものと教団を信仰するものに分裂していった。
聖邪の神の力を従えたイズモの前にカツキングは敗れレイジクリスタルも奪われてしまった。
また、イズモを助けるためにアウトレイジに討たれたヨミが「クロスオーバー・ヨミ」として復活した。
オラクルにも仲間を愛する思いがあると見たカツムゲンはイズモを見逃す。
そして、物語は別の世界へと移っていく……。
TCG版との違い(エピソード3)
《マントラ教皇 バラモン》と《神聖鬼 デトロイト・テクノ》が登場しない
アウトレイジ達によってオラクル教団のトップである「ヨミ」が討たれた後、オラクル教団は2つに分裂します。
教団を維持しようとする者たちとオラクリオンを信仰する者たちです。
前者は自身に「マントラ」という新たな位階を与え、信者たちを導こうとしました。
後者はエグザイル・クリーチャーの1体である《地獄魔槍 ブリティッシュ》のオラクリオン化に貢献しました。
前者のトップがおそらく《マントラ教皇 バラモン》で後者のトップがおそらく《神聖鬼 デトロイト・テクノ》です。
エピソード3のデュエマのアニメや原作漫画にも登場していましたね。
ただ、「おそらく」としたのはTCG版のフレーバーテキストでも《マントラ教皇 バラモン》と《神聖鬼 デトロイト・テクノ》ははっきりと登場していないためです。
(《マントラ教皇 バラモン》が自身のフレーバーテキスト内で「教皇」という形で登場していますがそれだけで、《神聖鬼 デトロイト・テクノ》に至っては全く登場しているそぶりがありません。)
教団の中核を担うこととなったマントラたちは、信者の数を増やしていった。そしてオラクルでありながら神々を超える力をもった教皇を誕生させたのだった。だが、それも全て、「黒幕」の手の平の上の出来事。
《マントラ教皇 バラモン》のフレーバーテキストより引用
TCG版ではっきりと登場していないからか、デュエプレではカード自体が未実装ということになってしまいました。
当然、デュエプレの背景ストーリーでもオラクル教団の分裂自体はありますが、《マントラ教皇 バラモン》と《神聖鬼 デトロイト・テクノ》に関してはフレーバーテキストで語られることは一切ありませんでした。
ただ、デュエプレの背景ストーリーでも語られていないだけで登場しているということはあるのかもしれません。
まぁ、それを言っちゃうと他のデュエプレ未実装のカードについても言えてしまうので背景ストーリーの差を論じる意味が無くなってしまうのですが……。
《「黒幕」》が登場しない
ヨミがアウトレイジに討たれた後に起こったアウトレイジ達の同士討ち、オラクル教団の分裂、ブリティッシュのオラクリオン化……これらは全て《「黒幕」》と呼ばれるものによって仕組まれたものでした。
その《「黒幕」》の正体は、行方をくらましていた「イズモ」。
イズモは師匠であるヨミの仇であるアウトレイジを殲滅するために裏で暗躍していました。
TCG版では背景ストーリーの中盤で正体が明らかになるまで《「黒幕」》という形で何者かが裏で動いていることが示唆されていましたね。
ただ、デュエプレにおいてはエピソード3の流れはすでに分かっている状態となっていたので、《「黒幕」》という名前ではフレーバーテキスト内で登場せずイズモ自身が裏で暗躍していたことが明言されています。
それにともなって《「黒幕」》のカード自体もデュエプレに実装されることはありませんでした。
《無法伝説 カツマスター》が登場しない
エピソード3最大の変更点。
TCG版において《無法伝説 カツマスター》はオラクリオンとなった《地獄魔槍 ブリティッシュ》、もとい《神聖牙 UK パンク》を助けるべく「カツキング」がレイジクリスタルの力を解放してさらにパワーアップした姿との位置づけでした。
しかし、デュエプレでは《無法伝説 カツマスター》は登場せず……。
デュエプレの背景ストーリーでは《無敵剣 カツキングMAX》の姿で《神聖牙 UK パンク》に決闘を挑んでいます。
また、デュエプレでは《無敵剣 カツキングMAX》と《神聖牙 UK パンク》のどちらが闘いを征したかがフレーバーテキスト内で明言されていません。
TCG版では《冥界の不死帝 ブルース》/《「迷いはない。俺の成すことは決まった」》のフレーバーテキスト内で「カツキングとブリティッシュの闘いが終わった後……」とあることから闘いは何らかの形で決着が付いたことが明言されています。
《無法伝説 カツマスター》が負けたとはその後の物語の展開上正直考えにくいので、《無法伝説 カツマスター》が《神聖牙 UK パンク》を下したか、引き分けに終わったと考えるのが良いでしょう。
カツキングとブリティッシュの闘いが終わった後、彼らの誇りを護ったテスタの仲間たちを、ブルースはその身を犠牲にして蘇らせた。
《冥界の不死帝 ブルース》/《「迷いはない。俺の成すことは決まった」》のフレーバーテキストより引用
《破獄のマントラ ゾロ・ア・スター》が登場しない
《破獄のマントラ ゾロ・ア・スター》。
《策士のイザナイ ゾロスター》が神の力を得るためにオラクリオン化の儀式を行った姿です。
しかし、その結果誕生した《破獄のマントラ ゾロ・ア・スター》は神でも人でもなかったというオチが待っていました。
デュエプレでは残念ながら《破獄のマントラ ゾロ・ア・スター》は登場しなかったためデュエプレの背景ストーリーでも上記の顛末は語られていません。
(「ゾロスター」にとってはある意味幸いかもしれませんが……)
デュエプレの背景ストーリーでは「ゾロスター」は名乗りの最中に「テスタ・ロッサ」によって討たれるという最期となっています。
(名乗りの最中に攻撃するのは卑劣な気がしますが、アウトレイジは型に囚われないから仕方がない)
我こそは聖邪併せ持つ選ばれしオラク…ぎゃー!?ーー業欲のマントラ ゾロスター
《業欲のマントラ ゾロスター》のフレーバーテキストより引用
「我こそは聖邪をあわせ持つ選ばれしオラクル」…そのセリフを言い終わる前に、卑怯者で知られるゾロスターはテスタ・ロッサの前に散った。
《強奪者 テラフォーム》(デュエプレ版)のフレーバーテキストより引用
TCG版でも同じ最期が描写されましたが、次の弾で《破獄のマントラ ゾロ・ア・スター》の誕生が描かれています。
「テスタ・ロッサ」に討たれて死んだと思ったが実は生きていたということなのでしょうか?
デュエプレの背景ストーリーのTCG版との違い解説まとめ
以上が、DMPP-20 「レイジ・オブ・インフィニティ -神人類光臨-」、DMPP-21 「ジ・オーバー・ロワイヤル -無法神聖紀-」におけるデュエプレ背景ストーリーのTCG版との違いとなります。
今回の記事ではエピソード3の背景ストーリーを取り上げました。
「○○が登場しない」という「ないない」尽くしの解説となってしまいましたね。
エピソードシリーズに突入してからは背景ストーリー自体の大筋はTCG版とデュエプレ版であまり変わらず、デュエプレ版はTCG版よりも簡易的に語られているのでどうしてもそこは仕方が無い……。
一応、デュエプレ公式のカードリストからキーワード(「オラクル」、「カツキング」、「イズモ」……etc)を検索して背景ストーリーの流れを確認していますが、もし見逃しているところがありましたらブログのコメント欄で記載していただけると嬉しいです。
さて、エピソード3の背景ストーリーに登場した敵側種族のオラクルについてはTCG版でも再フィーチャーされています。
2024年2月17日(土)発売のDM23-EX3 「アビス・レボリューション 外伝 邪神と水晶の華」ではデュエプレでも登場したオラクル(一部「ゴールデン・エイジ」やアウトレイジ含む)が「オラクル・セレス」として収録されていますのでオラクル好きは要チェックですね。
エピソード2で登場したゼニスも「ゼニス・セレス」として最フィーチャーされています。
デュエプレにおいてもフレーバーテキストで別世界の出来事として「邪神と水晶の華」の背景ストーリーが言及されていますね。
ゾロスターがまたやらかしたようです。
これはまた別の世界の話。ゼニスが支配した世界では、遊撃師団がすべての文明を水晶の華とするべく活動していた。
《師団の先導者 ツラトゥストラ》(デュエプレ版)のフレーバーテキストより引用
ちなみに、エピソード3の背景ストーリー解説の投稿が遅かったのは別に「アビス・レボリューション 外伝 邪神と水晶の華」に合わせようとしていたからではありません。
たまたま被っただけです。
さて、超獣世界の背景ストーリーも今回でひとまず終わりとなります。
次回からは物語の舞台がパラレルワールドへと移ります。
次回記事はドラゴン・サーガの背景ストーリーを特集するので楽しみにしていてください。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
ではでは(≧∇≦)ノ
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・いらすとや
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