オレのマナゾーンは9枚。バトルゾーンには《青銅の鎧》が1体。
次のオレのターンに《母なる大地》でマナゾーンの《勝利宣言 鬼丸「覇」》にアクセスできる。
相手のマナはマナチャージしてもまだ6枚。
どうせ大したアクションは起こせないでしょ。
ボクのターン。ドロー、そして、マナチャージ。
6マナで《戦慄のプレリュード》を2枚唱える。
これでボクが次に召喚する無色クリーチャーのコストが10下がった。
そして、《「俺」の頂 ライオネル》をコストを支払わずに召喚だ!
えっ!?
そんなことできるの?
可能です。
- 《戦慄のプレリュード》を2枚唱えて10コストのゼニスをコストを支払わずに召喚することはできますか?
-
はい、可能です。
《戦慄のプレリュード》のテキストには「ただし、コストは1より少なくならない」という文言が無いため、コストを0まで下げてコストを支払わずに召喚することができます。
この記事がおススメな方
・《戦慄のプレリュード》で無色クリーチャーのコストを0まで下げられる理由を知りたい方。
コスト軽減について
《フェアリー・ギフト》もコストを5軽減する3マナの呪文だけど、
召喚には最低1コストは支払わないといけないよね?
ゼロの力は特別な力。
そのような有色の呪文と一緒にされるのは心外ですね。
《戦慄のプレリュード》を2枚唱えて10コストのゼニスをコストを支払わずに召喚できる理由は《戦慄のプレリュード》のテキストにあります。
まず、デュエプレ版《フェアリー・ギフト》のテキストを見てみましょう。
このターン、次に召喚する自分のクリーチャーの召喚コストを5少なくする。ただし1より少なくならず、かつそのクリーチャーの持つ文明の数より少なくならない。
《フェアリー・ギフト》(デュエプレ版)のテキストより引用
次に、デュエプレ版《戦慄のプレリュード》のテキストを見てみます。
このターン、次に召喚する自分の無色クリーチャーの召喚コストを5少なくする。
《戦慄のプレリュード》(デュエプレ版)のテキストより引用
お分かりですね。
《フェアリー・ギフト》には「ただし(召喚コストは)1より少なくならず」という文言がテキストに入っていますが、《戦慄のプレリュード》にはそのような文言が一切入っていません。
なので、《戦慄のプレリュード》を2枚唱えてコストを0にまで下げることが可能というわけです。
コストを支払わない召喚なのでゼニス特有の召喚時効果を発動できる一方で、《悠久のフォーエバー・プリンセス》のタダ出しを咎める効果にも引っかかるという点には注意が必要です。
(TCG版《戦慄のプレリュード》では最大5まで少なくするというテキストだったのであえてコストを支払うというプレイングも可能でしたが、デュエプレではそれは不可能となっています)
そうはいっても、ゼニスは「エターナル・Ω」で手札に戻るのであまり痛手ではありませんが……。
ちなみに、《戦慄のプレリュード》を2枚唱えて10コストの無色クリーチャーのコストを0まで軽減できるという事はデュエプレ公式のFAQにも記載されておりますのでそちらもどうぞ。
また、自分のバトルゾーンに《コッコ・ルピア》が3体いる時に《戦慄のプレリュード》を1枚唱えれば合計11コスト軽減で《「戦慄」の頂 ベートーベン》をタダ召喚できるように思えますが、それは不可能となっています。
なぜなら、《コッコ・ルピア》のテキストには以下のような文言があるからです。
自分のドラゴンの召喚コストを2少なくする。ただし2より少なくならず、かつそのクリーチャーの持つ文明の数より少なくならない。
《コッコ・ルピア》(デュエプレ版)のテキストより引用
《コッコ・ルピア》のテキストに「ただし(召喚コストは)2より少なくならず」という文言が入っているため《戦慄のプレリュード》を唱えても最低コストは2となります。
なので先ほどのケースだと《戦慄のプレリュード》を唱えない方が1マナお得というわけです。
前弾に実装された《先導の精霊ヨサコイ》や《キング・エイサー》などのゼニス用のコスト軽減クリーチャーと組み合わせる際には注意しましょう。
ちなみに、《フェアリー・ギフト》や《コッコ・ルピア》のテキストにある「そのクリーチャーの持つ文明の数より少なくならない」という文言はTCG版のカードには存在しませんでした。
なぜなら、TCG版では使用するカードがもつ文明分のマナをタップしなければそのカードを実際に使用することはできなかったからですね。
(TCG版で《コッコ・ルピア》を召喚する際には最低1枚マナゾーンの火のカードをタップしなければなりませんでした。)
ですから、カードのもつ文明数がそのカードを使用する際の最低コストとなっています。
デュエプレでは「文明の解放」のシステムをとっており使用するカードがもつ文明分のマナをタップする必要がありません。
なので、コスト軽減用のカードに「そのクリーチャーの持つ文明の数より少なくならない」という文言を追加して使用感をTCG版と合わせるようにしているわけです。
まとめ
理屈は分かったけどさ。
召喚されたのは《「俺」の頂 ライオネル》なのに、どうしてウェディングが出てくるの?
その理由、教えましょうか?
《「俺」の頂 ライオネル》の召喚時効果でシールド追加。
そして、シールドを1枚手札に戻す。
戻したシールドは《「俺」の頂 ライオネル》の効果でS・トリガーになっている。
さて、戻したシールドの中身は……?
私です。
えええええええっ!!!
ちょっ、ちょっと待って!
さぁ、私を捨てたあなたに絶望の祝福を……。
さて、解説を要約すると以下のようになります。
まとめ
・《戦慄のプレリュード》で無色クリーチャーのコストを0まで下げることができる。
理由:「ただし(召喚コストは)1より少なくならない」という文言が記載されていないため。
・ただし、他のコスト軽減カードと併用するとコストを0まで下げることができなくなることがある。
《戦慄のプレリュード》で無色クリーチャーのコストを0まで下げてタダ召喚できる理由についておわかりいただけたでしょうか?
理由はテキストの記載の有無のみという単純明快なものですが、なかなか意識していないと分かりづらい点でもあります。
TCG版では全てのカードの文明を奪いゼロ文明化させる《希望のジョー星》と《戦慄のプレリュード》と同じくコスト軽減の下限設定の無いゼロ文明専用のコスト軽減クリーチャーの《ゼロ・ルピア》で有色カードのコストを0にしてクリーチャーをタダで召喚し続けてループを発生させるコンボデッキが大暴れしていました。
なので、TCG版をプレイしている方は今回解説したルールは良く知っておられたかもしれません。
この記事を読んで無色カードについてより理解を深めていただけましたら幸いです。
以前にも無色カードのゼニスについてのルール解説を記事にしておりますのでそちらも併せて読んでいただけましたら「ゼニスマスター」へとさらに近づくのではないでしょうか?
(気づいた方もおられるかもしれませんが、今回の記事の茶番劇は前回の記事の続きとなっております)
この記事を読んで《戦慄のプレリュード》で無色クリーチャーのコストを0まで下げてタダ召喚できる理由についてよく分かったという方がおられましたら、Twitterなどで他のデュエプレプレイヤーにもこの記事を広めていただけると嬉しいです。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
ではでは(≧∇≦)ノ
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(勝手に)友情出演:
・ウェディング
画像引用元:デュエプレ公式サイト 舞台×キャラクター
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・デュエプレ 第19弾カードパック「グレイト・ディスティニー -希望の双子-」タイトル画像
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