2024年10月18日(金)、『ボルテスⅤ レガシー』が日本に上陸しました。
元となった『超電磁マシーン ボルテスV』については45年以上前に日本で放映されたアニメ作品ですが、この『ボルテスⅤ レガシー』はそれを元にフィリピンで実写化された作品となっています。
『超電磁マシーン ボルテスV』がフィリピンでカルト的人気を博しているというのは、日本のアニメが海外で大人気な事を語る話題で真っ先に挙げられる例なのでご存じの方も多いのではないでしょうか?
それを踏まえて日本のネット界隈ではフィリピンの事を「ボルテス先進国」と呼んだりもしていますね。
今回はそんな「ボルテス先進国」のフィリピンから襲来した『ボルテスⅤ レガシー』ですが、私も劇場に足を運んで観賞しましたので今回レビュー記事を投稿しました。
この記事を読めば『ボルテスⅤ レガシー』の魅力が分かります。
それでは……レッツ・ボルトイン!
この記事がおススメな方
・映画『ボルテスⅤ レガシー』の魅力が気になる方。
・ロボット映画に興味のある方。
注意
・人によってはネタバレと感じる記載があるかもしれませんので記事を閲覧の際はご注意ください。
概要
ボルテスⅤ レガシー
タイトル | ボルテスⅤ レガシー |
公開日 | 2024年10月18日 |
上映時間 | 97分 |
監督 | マーク・A・レイエス |
脚本 | スゼッテ・ドクトレーロ |
キャスト | ミゲル・タンフェリックス、イザベル・オルテガ、マーティン・デル・ロザリオ 外 |
『ボルテスⅤ レガシー』あらすじ
突如、地球に進攻を開始したプリンス・ザルドス率いるボアザン帝国。
ビーストファイターを中心としたボアザン帝国の苛烈な攻撃に通常兵器では為すすべがない中、地球に残された最後の希望はボルテスチームの操るボルテスVのみであった。
はたして、ボルテスVはボアザン帝国の侵略を食い止める事ができるのか!?
『ボルテスV レガシー』の魅力
『ボルテスV レガシー』の魅力としては以下のようになります。
『ボルテスV レガシー』の魅力
・重厚感のあふれるボルテスV
重厚感のあふれるボルテスV
『ボルテスV レガシー』の魅力としては何と言っても重厚感のあふれるボルテスVです。
スーパーロボットの区分に入るボルテスですが、敵のビーストファイター(原作では獣士)と激しい肉弾戦を繰り広げます。
アニメ版ではヒョイヒョイ飛んで戦っていますが、『ボルテスV レガシー』ではズシンズシンと敵に向かって突進していきますね。
ロボットが敵と激しい殴り合いの肉弾戦を繰り広げた映画としては10年程前に上映された『パシフィック・リム』が想起されますが、そちらの要素も取り入れているようです。
また、合体ロボットとしては欠かせない合体シーンも凝っています。
主題歌に合わせて5機のボルトマシンが合体しますが、その合体シーンも原作を踏襲しつつ非常に迫力がありますね。
この合体シーンは制作側もウリとしているようで、YouTubeの東映特撮公式チャンネルでも取り上げられています。
決め技の天空剣も袈裟斬りから剣を返してV字に敵を切り裂く様をカッコよく描写してくれています。
ただ、ボルテスVのバトルは2回しかないのが残念……。
個人的に見て気になったのがストーリー展開です。
『ボルテスV レガシー』では2度にわたる敵のビーストファイターの攻撃を撃退しただけで、正直、事態の解決にはなっていません。
俗に言う「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドですね。
終盤、スティーブ、ロバート、リトル・ジョン3名の母親がボルテスVの危機を救うため敵のビーストファイターに戦闘機で特攻を仕掛けるというイベントがあります。
彼女の特攻によってボルテスVは難を逃れ、最終的にはビーストファイターを撃破するのですが、そこで映画としては終了するので正直あまり後味は良くない……。
個人的には、母親の死⇒チーム内での確執・対立⇒和解&戦いの意味を再確認し最終決戦という流れが映画として美しいような気がしましたが……。
正直、あと1時間くらい尺を増やしつつ、間延びしていた感のある2度目の戦いを少し短くして、3戦目を追加していれば満足のいくようなストーリー展開だったのではないかと思いますね。
『ボルテスV レガシー』徹底レビューまとめ
以上が、『ボルテスV レガシー』徹底レビューとなります。
愛は随所に感じられるけれども、その愛は90分の上映時間では収まりきらなかった印象です。
元々のフィリピンで製作された『ボルテスV: レガシー』が1話あたり30分の番組で合計90話あるので、全てを網羅するには1/30に超圧縮しなければならないため物語のプロローグしか触れられないのはしょうがない……。
1本の映画という観点から見ると物足りないですが、『超電磁マシーン ボルテスV』の1話と2話を忠実に実写化したと考えれば非常にハイクオリティな出来だと思います。
これから見ようと考えている方はそれを頭に入れておいた方が良いですね。
実写版に関しては、『ボルテスV レガシー』が好評ならば日本でも続きが上映されるかもしれません。
もし、続きが気になるという方はアニメ版を見てみてはいかがでしょうか?
また、YouTubeの「東映シアターオンライン」では約45年前に放映された『超電磁マシーン ボルテスV』の1話と2話が視聴することができます。
大まかなプロットはアニメ版も実写版も大きくは変わりませんが、ところどころ細部が異なりますね。
すでに『ボルテスV レガシー』を劇場で観賞した方もアニメ版と比較してみると違いが分かって面白いかもしれません。
要塞からのレーザー砲の攻撃を受けてなお戦闘機に乗って特攻する異常に頑丈なママンはアニメ版も実写版も変わらないようです。
……というか、アレって原作再現だったんですね。
一応、ボアザン帝国のプリンス・ザルドスとスティーブ、ロバート、リトル・ジョンの3名は因縁があるという設定ですが、劇中では匂わせはありますが明言されません。
元々の『超電磁マシーン ボルテスV』は地球人とボアザン帝国の異星人どうしの人間ドラマがウリの作品となっていますが、そちらは残念ながら『ボルテスV レガシー』ではあまり描かれていませんでした。
あと、劇中では綺麗なオーシャンビューが見える場面があり、「あぁ、この映画はフィリピンで撮影されたんだなぁ」と思わず感じましたね。
『ボルテスV: レガシー』は45年前のアニメ作品ですが、どうして今頃になってフィリピンで実写化の企画が持ち上がったのでしょうかね?
(一応、もともと2020年ごろに実写化の予定だったようですがコロナ禍で延期となったようです)
『ボルテスV レガシー』ではボアザン帝国の侵略を受ける地球が描かれていましたが、現実のフィリピンでも某大陸国の海洋進出の脅威を受けているのが影響……おっと、何でもありませんよ。
もし、読者の皆様の中で『ボルテスV レガシー』を見たという方がいらっしゃればその感想をコメント欄に記載いただけると幸いです。
また、以前にも映画レビューを投稿していますのでそちらもよろしければどうぞ!
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
ではでは(≧∇≦)ノ
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