2024年4月19日(金)に『陰陽師0』が劇場公開されました。
平安時代に活躍した高名な陰陽師である安倍晴明を題材にした作品となっています。
今年の大河ドラマも平安時代が舞台となっており、まさに今日本で最もアツい時代となっていますね。
私も『陰陽師0』を劇場で見てきたのでその魅力をざっくりとレビューしていきたいと思います。
当記事を読めば『陰陽師0』の魅力が分かります。
あなたも陰謀渦巻く平安京に飛び込んでみませんか?
この記事がおススメな方
・『陰陽師0』の魅力が気になる方。
注意
・人によってはネタバレと感じる記載があるかもしれませんので記事を閲覧の際はご注意ください。
概要
陰陽師0
タイトル | 陰陽師0 |
公開日 | 2024年4月19日(金) |
上映時間 | 113分 |
原作 | 『陰陽師』シリーズ(夢枕獏 作) |
監督・脚本 | 佐藤嗣麻子 |
キャスト | 山崎賢人、染谷将太、奈緒 外 |
『陰陽師0』あらすじ
「陰陽寮」の学生であり天才的な呪術の才能を持ちながら陰陽師になることに一切興味を持たない安倍晴明。
そんな、貴族の源博雅が晴明に徽子女王の身の回りに起こった怪奇現象の解明を依頼する。
それが、平安京を取り巻く恐るべき謀略のはじまりであるとは知らずに……。
『陰陽師0』登場キャラクター
安倍晴明
陰陽寮の学生。
本人は陰陽師になることに興味が無いが、才能はピカイチ。
源博雅
作品内での晴明の親友ポジション。
笛の名手であり、徽子女王と相思相愛の関係。
晴明に女っ気が全く無いため作中での恋愛担当役。
徽子女王
源博雅と相思相愛の関係にある皇族の女性。
彼女の身の回りで起きた異変の解決を博雅が晴明に依頼したのをきっかけに物語がスタートする。
『陰陽師0』の魅力
『陰陽師0』の魅力としては以下のようになります。
『陰陽師0』の魅力
・現実と虚構の世界を織り交ぜた作風
現実と虚構の世界を織り交ぜた作風
『陰陽師0』は安倍晴明をはじめとする陰陽師の活躍が描かれます。
(正確には『陰陽師0』の時点では安倍晴明は正式な陰陽師ではないのですが……)
陰陽師の象徴とも言えるのが、呪術の力!
物語序盤で晴明が呪術を披露するのですが、それは人間の錯覚を利用したトリックであることが明かされます。
なので、この『陰陽師0』は呪術によって生じた怪奇現象と言われているものに実はネタがあり、それを解き明かす話なのかなと当初は思っていました。
しかし、物語の中盤、晴明をはじめとする陰陽寮の学生は無意識の世界に取り込まれます。
どこまでが現実でどこが虚構なのかが曖昧で観賞しているこちらも正直分からない……。
劇場で観賞している自分達もまるで何かしらの術をかけられているような感覚ですね。
劇中で晴明以外の陰陽師達が呪術とは名ばかりのただの催眠術を使っているのに対し、彼だけは実は本物の呪術が使用可能で水龍を召喚したり、雷神の菅原道真公を呼び出すことが可能だという……。
ただ、それもはたして現実に起こった事なのかがいまいちはっきりとしません。
個人的に気になったのが晴明が陰陽師になることに興味が無いにも関わらず、どこで呪術を習得したのかという事です。
呪術を発動するのに呪文を唱える必要がありますが、それを学んでいる描写が作中で一切無いのが気になります。
まぁ、ライトノベルなどでも努力描写が無いにも関わらず、強力な魔法を使ったりする天才肌のキャラとかいますから気にしたら負けなのかもしれません。
『陰陽師0』徹底レビューまとめ
以上が、『陰陽師0』の私なりのレビューとなります。
当初、『陰陽師0』はあまりマークしておらず、評判が良いから見に行ってみようかという感じでした。
私自身歴史系の作品が好きですしね。
いざ、見てみるとこれが非常に面白い!
陰陽師というとニコニコ動画で巫女や坊主と一緒に踊っている……と言うのはイメージが偏りすぎですが、それでも悪霊払いや妖怪退治の専門家の印象でした。
ただ、陰陽師は平安時代においては行政官としての側面もあったというのは目から鱗でした。
現代日本で占いによって政策を決めたならば流石の日本人でも暴動を起こしそうですが、平安時代では神の権威による裏打ちのある政策決定だったわけですね。
また、登場人物の中には身分の低いものから立身出世を目指して陰陽師になろうとする学生も登場します。
平安時代の政治を動かしているのは藤原氏をはじめとする貴族だけというイメージがありましたが、貴族でない者でも政治に関わる手段はあったようですね。
まぁ、今の官僚になる以上に狭き門のようですが……。
個人的には博雅と徽子女王の恋愛話よりも陰陽寮の学生の学業と生活の様子や陰陽師の宮廷内での仕事ぶりをもっと見たかったですね。
博雅と徽子女王の恋愛話も悪くはないのですが……。
さて、主演が若い男性俳優(山﨑賢人氏)という事で若い女性がたくさん映画館にいるかと思い少し身構えましたが、実際のところは年配の男女が多かった印象ですね。
この『陰陽師0』は夢枕獏氏の小説『陰陽師』を原作としており、当作品は晴明が宮廷陰陽師となる前の前日談となっているようです。
陰陽師 (文春文庫) [ 夢枕 獏 ]
小説を読めばまた違った楽しみが味わえるかもしれません。
私も読んだことがありませんが、また、機会があれば手に取ってみようかと思います。
また、小説『陰陽師』には岡野玲子氏によるコミックス版もあります。
【中古】陰陽師 1/ 岡野玲子
内容は気になるけれど小説版を読むのは少し敷居が高いかも……と言う方はこちらを当たってみてはいかがでしょうか?
読者の皆様の『陰陽師0』に対する感想や他にも平安時代を題材にした映画で面白いものがあるという事をコメント欄に書いていただけると幸いです。
また、以前にも映画レビューを投稿していますのでそちらもよろしければどうぞ!
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
ではでは(≧∇≦)ノ
次回記事:
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