2024年1月26日(金)から『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が公開されました。
2002年にテレビ放映された『機動戦士ガンダムSEED』及び続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の劇場版となりますね。
「SEED」シリーズは一旦映画がお蔵入りになったと思っていたのですが、約20年の時を経て公開されることとなりました。
私もリアルタイムで見ており「SEED」シリーズが初ガンダムなので非常に思い入れのある作品となっています。
読者の皆様の中にもそのような方はおられるのではないでしょうか?
劇場で見てきたのでその魅力をざっくりとレビューしていきたいと思います。
当記事を読めば『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の魅力が分かります。
この記事がおススメな方
・『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の魅力が気になる方。
注意
・人によってはネタバレと感じる記載があるかもしれませんので記事を閲覧の際はご注意ください。
概要
機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
タイトル | 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM |
公開日 | 2024年1月26日(金) |
上映時間 | 126分 |
監督 | 福田己津央 |
脚本 | 両澤千晶、後藤リウ、福田己津央 |
キャスト | 保志総一朗、田中理恵、石田 彰、森なな子、鈴村健一 外 |
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』あらすじ
C.E.75 戦乱の収まらない世界に対し、ラクスを初代総裁とする世界平和監視機構・コンパスが創設され、 キラたちはその一員として各地の戦闘に介入する……。
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』登場キャラクター
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』から2年経った世界という設定なので主人公格のキラ、アスラン、シンをはじめ多くのキャラクターが続投しています。
また、本編の途中でフェードアウトしたようなキャラもチョイ役で出てきたりもしていますね。
「SEED」シリーズのファンならどのキャラクターも20年経った今でもしっかりと覚えているはず……?
一応、キャラ紹介は『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の公式サイトをどうぞ!
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』登場MS・艦船
ガンダムシリーズでもちろん忘れてはいけないのはMS(モビルスーツ)や艦船です。
公式サイトでも『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場するメカの紹介がコーナーがあります。
ネタバレ要素があるのでこれから劇場で見ようと思っている方は見ない方が楽しめるかもれません。
登場MS・艦船一覧を見ると「こんなMSも登場していたんだ!?」というものもありますね。
ただ、一つ聞いていいかな?
地球連合のMS・MAはどこいった?
君のような勘のいいガキは嫌いだよ。
(一応、登場することは登場します)
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の魅力
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の魅力としては以下のようになります。
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の魅力
・キラに人間味が追加された
・シンが大活躍!
・アスランは相変わらず面白い
魅力としては他にも色々ありますが、当記事では主要人物であるキラ、シン、アスランに絞って魅力を述べていきたいと思います。
キラに人間味が追加された
『機動戦士ガンダムSEED』の主人公であるキラ。
続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』では不殺を掲げながら地球連合・ザフト・オーブの戦いに介入していましたが、良く言えば達観している、悪く言えば人間らしく無い戦闘マシーンのような印象がありました。
そんなキラですが、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』では自分がラクスに愛されていないと思い込んだり、アスランから「なぜ、他の仲間を頼らない? どうして、自分一人で抱え込もうとする?」と問われた時に「だって、みんな弱いから!」と言ったりします。
スーパーコーディネーターの不殺のキラでなく、『機動戦士ガンダムSEED』で見せたような人間的な弱さをしっかりと見せてくれるのでキャラクター的には今まで以上により魅力的に見えます。
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』ではMS戦ではアスラン、シンと比べてイマイチ活躍していなかった印象ではあるものの、ラクスとの関係を通して本作品のテーマである「愛」を表現していたように思いますね。
ただ、活躍していなかったといっても最後にはトンデモ兵器で戦況を覆しますし、ネームド以外には無双しますのでそこまで弱いというわけではありません。
むしろ、シンとアスランが強すぎる……。
シンが大活躍!
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の主人公であるシン。
『SEED DESTINY』では主人公でありながら、キラ達と敵対し、最後にはアスランと戦いボロボロに敗れてしまいます。
『SEED DESTINY』が不評な理由の一つでしたね。
そんな不遇なシンですが『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』ではまさに名誉挽回と言える大活躍を果たします。
特に『SEED DESTINY』後半の愛機だった「デスティニー」に乗り換えてからは敵ネームドキャラのほぼ半数を彼の力で討ち取ります。
敵「アコード」は相手の精神に干渉する能力をもっているのですが、それもシンは「何も考えていない」という理由で受け付けません。
さらに、デスティニーで分身したり割とやりたい放題します。
『SEED DESTINY』では自軍に対して疑念を抱いたり、元々の仲間(アスラン)と戦っていたことで実力を十分発揮できていないと言われていましたが、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』では頼れる上司(キラ)、ラブラブな恋人(ルナマリア)、さらに頼れる仲間がいてメンタル的に絶好調です。
おまけに敵は野望のためなら民間人(自国民含む)に大量殺戮兵器を放つようなド外道なのでシンは容赦無く彼の力を奮います。
戦闘面で大活躍なシンですが、それ以外の場面でも所々おどけた姿を見せて全体的に暗い雰囲気(特に前半・中盤)を明るくしてくれる清涼剤のような役割も見せてくれました。
アスランは相変わらず面白い
最後に外せないのはやはりこの男アスラン・ザラ。
ネット上でネタキャラ的な扱いもされがちな彼ですが『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』では真面目な姿を見せてくれるはず……。
(一応、『SEED』、『SEED DESTINY』通して本人はいたって真面目なのですが……)
……と思っていた時期が私にもありました。
赤いズゴックに乗ってキラ達のピンチに駆けつけたり、戦闘中にカガリのエッチな妄想をしたりと割とぶっ飛んでます。
私は『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』を観賞する前にネタバレを見てしまったのでズゴッグが登場したりエロ妄想をしたりするのは知っていたのですが、実際に見ると不意ににやけてしまいましたね。
ズゴックやエロ妄想も劇中では「アコード」の読心術に対抗する有効な手段となっていたので全く脈絡の無い要素ではありません。
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』ではアコードが心を読んだり精神に干渉する関係上、劇中で悩んでいるキラが苦戦し、無心に戦うシンや意表をつくアスランがアコードとの戦いを優位に進めていました。
事実、劇中では敵ネームドの戦闘隊長的なキャラを討ち取っていましたし。
今後は赤いズゴッグと言えばシャアじゃなく、アスランと言われる時代が来るかも……。
どちらかと言うと暗い雰囲気の映画でしたがアスランの事ばかりが話題になるのは彼の印象がどぎつかった事がうかがえますね。
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』徹底レビューまとめ
以上が、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の私なりのレビューとなります。
リアルタイムで『機動戦士ガンダムSEED』、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』を視聴していた時はキラやシンよりもずっと年下でしたが、いつの間にか年上になってしまいました。
そのような方は読者の方にもたくさんおられると思います。
リアルタイムでは家族で見ていてOPやら本編で女性の裸が出てくるたびに気まずくなった記憶がありますね。
それなりに時間が経ってネットを見ると「SEED」シリーズに関してネット掲示板では賛否両論、特に続編の『SEED DESTINY』は叩かれていてびっくり!
思い返してみると批判されそうな所は多々ありますが……。
ただ、『SEED』版「ギレンの野望」をプレイしてみたいという意見は私も前々から思っていたことでそこは共感。
最近でも「SEED」関連のネット掲示板のまとめを見たり、「ケンコウな生活」の「SEED」フラッシュを見てゲラゲラ笑ったり他のガンダム作品と比べると「SEED」に触れる機会が多かったですね。
変態仮面のクルーゼが登場する「ケンコウな生活」作のフラッシュ作品。
読者の中にも見た方がおられるのではないでしょうか?
残念ながら「ケンコウな生活」のサイトでは全ての動画が閲覧不可となっているようです。
20年の時を経て見た感想として一番初めに印象に残ったのは映像の美麗さですね。
私は最近のアニメをあまり見ていないので最近のアニメと比べてどうとは言えませんが、CGで描かれているMSや艦船が非常に精巧な印象を受けました。
時折入る回想シーンと比べると20年前と今とでは違いは一目瞭然ですね。
前評判で言われていた女性キャラの唇の表現はそこまで気になりませんでした。
声優が変更になったカガリが喋った時は少し劇場がざわついたような気がしましたが、カガリ自体がそこまで出番がないのでそちらもそこまで気になりません。
さて、作品としては色々ネタが仕込まれていますが、テーマとしては「愛」が据えられているようです。
キラとラクスの愛を中心に様々な愛模様が作品内に見受けられますね。
個人的には愛という個人間の関係をテーマに据えたのは良かったのではないでしょうか?
「SEED」シリーズでは「争いの無い世界を創るためにはどうすれば良いか?」というのもテーマとしてありましたが、やはり、戦争廃絶や平和維持に対して明確な結論を出すのは難しい……。
昔から「SEED」シリーズを追いかけているファンから見ればナチュラルとコーディネーターの種族争いがあり常に大量殺戮兵器が飛び交うC.E.の世界で「○○をして世界は平和になりました、めでたしめでたし」というのはあり得ないというのが分かっていますしね。
また、リアルの世界でも泥沼の戦争が続いているのでたやすく平和になったというラストだと逆に陳腐に思えます。
まぁ、ぶっちゃけた話平和になってしまったら続編が製作できなくなるので「BANDAI」的には戦乱がいつまでも続いて欲しい!?
個人的には非常に満足したのですが、あえて不満を言わせてもらうなら話の中で地球連合が蚊帳の外なところでしょうか?
MSも地球連合の主力MSであるダガーやウィンダムはやられ役ばかりですし……。
(冒頭でブルーコスモスのテロリスト所属の機体が登場します)
キラ達が所属する組織の「コンパス」はオーブ、ザフト、大西洋連邦の三者が出資しているという設定なのでキラと一緒に戦うダガーやウィンダム(あるいは、その発展型MS)がいてもおかしくは無いと思うのですが……。
私は「SEED」シリーズでは地球連合びいきなのでちょっとがっかり……。
もっとも所属はしたくないですがね。
(宇宙世紀シリーズは逆にジオンびいき)
もし、まだ『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』を見ておられない方がいましたら劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか?
「SEED」シリーズはネットでもたびたび話題になりますし、リアルタイムで見ていない方でも内容を知っている方も多いと思います。
『SEED』及び『SEED DESTINY』はすでに放映終了していますが、以下のサービスを利用することで好きな時にいつでも視聴できますね。
(両方合わせて100話近くありますが……)
DMM TVを利用することで『SEED』及び『SEED DESTINY』をいつでも視聴することができます。
一番右の『STARGAZER』も『SEED DESTINY』の外伝として良作ですね。
リアルタイムで見たという方もこれを機会にもう一度見てみてはいかがでしょう?
また、リアルタイムで見ていた方の中にはお子さん(または、娘さん)がいる方もおられるかもしれません。
一緒に見に行ってもいいかもしれませんね。
ショッキングな場面も核爆発とレクイエムで人が焼け死ぬシーンくらいですし。
『SEED』でサイクロプスやジェネシスで人が破裂するシーンをリアルタイムで見た衝撃に比べたらそこまで衝撃的というわけではありません。
この『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が好評だったらまた『SEED』シリーズの劇場版の新作が製作されるかもしれませんね。
その時は当ブログでもまた記事にするかもしれません。
また、読者の皆様の『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に対する感想や『機動戦士ガンダムSEED』及び『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に対する思い入れ等をコメントに書いていただけると幸いです。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
ではでは(≧∇≦)ノ
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