デュエル・マスターズプレイスの第16弾「ファースト・オブ・ビクトリー -激竜王の目覚め-」が実装されました。
さて、突然ですがここでルール解説です。
- 《死海竜ガロウズ・デビルドラゴン》がバトルゾーンにある時に、超次元呪文でサイキック・クリーチャーをバトルゾーンにタダだしできますか?
-
はい、できます。
《死海竜ガロウズ・デビルドラゴン》が規制するのはコストを支払わずにクリーチャーを「召喚」することです。なので、超次元呪文での「バトルゾーンに出す」ことは規制の対象外となります。
「召喚」と「バトルゾーンに出す」の違い
デュエル・マスターズプレイスではクリーチャーをバトルゾーンに置く行為は2つに分かれます。
クリーチャーをバトルゾーンに置く行為の大別
・召喚する
・バトルゾーンに出す
前者の「召喚する」は普通にマナコストを支払って手札からクリーチャーをバトルゾーンに置くことが該当しますね。
(「マナ爆誕」はマナゾーンからクリーチャーをバトルゾーンに置く行為となります)
後者の「バトルゾーンに出す」はコストを支払わずにクリーチャーをバトルゾーンに置く行為を指します。
以下がその例となります。
「バトルゾーンに出す」の例
・《ヘブンズ・ゲート》での光の非進化ブロッカー2体タダ出し
・《エンペラー・キリコ》での山札から3体タダ出し
・超次元呪文でサイキック・クリーチャーを超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
しかし、ここでややこしいのはコストを支払わないタダ出しでも召喚に該当するケースが存在することです。
そういう場合は「コストを支払わずに召喚」とテキストに記述してあります。
以下がその例となります。
「コストを支払わずに召喚」の例
・S(シールド)・トリガー
・G(グラビティ)・ゼロ
・各ターン終了時……なら(あれば)、このクリーチャーをコストを支払わずに自分の手札から召喚する(してもよい)とテキストにあるクリーチャー(TCG版での「ストライク・バック」や「リベンジ・チャンス」に該当する能力)
ここで、《死海竜ガロウズ・デビルドラゴン》のテキストをもう一度読んでみましょう。
「相手プレイヤーはコストを支払わずにクリーチャーを召喚したり呪文を唱えたりできない」
つまり、《死海竜ガロウズ・デビルドラゴン》の能力は上記の「コストを支払わずに召喚」を規制する能力であり、「バトルゾーンに出す」ことを封じることはできません。
デュエプレでは相手のターンにできることは基本S・トリガーによるコストを支払わない状態での召喚と呪文の詠唱なので自分のターンにとどめを刺す分には良いのですが、一旦、相手にターンを渡してしまうとタダ出しで好き放題されてしまう可能性は多々あったり……。
なので、意外に使い勝手の良くない能力だったりします。
えっ、《超次元ガロウズ・ホール》をもう複数枚生成しちゃったって……。
一応、公式サイトのFAQでも解説してありますのでそちらもどうぞ。
(こちらは題材がリンク前の《ハイドラ・ギルザウルス》ですが考え方は大体同じです)
ちなみに、《百発人形マグナム》は「マナコストを支払わずにクリーチャーをバトルゾーンに出した時」とテキストにありますので、召喚であろうとバトルゾーンに出すであろうとマナコストを支払っていないという1点で能力の対象となります。
まとめ
解説を要約しますと以下のようになります。
・《死海竜ガロウズ・デビルドラゴン》で封じることができるのはコストを支払わない召喚。
つまり、シールド・トリガー、G・ゼロなどが対象となる。
・《死海竜ガロウズ・デビルドラゴン》では《エンペラー・キリコ》や超次元呪文などによるタダ出しを規制することはできない。
「召喚」と「バトルゾーンに出す」の違いについてお分かりいただけましたでしょうか?
TCG版デュエル・マスターズに慣れ親しんでいる人は割と常識の範囲かもしれませんが、デュエプレではあまりなじみの無い概念だったりしますね。
しかし、デュエプレでも「召喚」と「バトルゾーンに出す」の違いが影響するカードは割とあったりしますね。
以下がその例となります。
・《無双竜機ボルバルザーク》:エクストラターン能力は「召喚」時限定で発動
・《聖霊王アルファディオス》:光以外のクリーチャーの「召喚」を封じる
・《邪霊神官バーロウ》:「バロム」踏み倒し効果は「召喚」時限定で発動
しかし、これらのカードもND落ちし、さらに新しいカードがドンドン登場ナウ!で影も薄くなってきました。
新しいカードでもその違いが表れるカードはあるものの環境であまり見かけないものばかりだったり……。
しかし、2、3弾後に鳴り物入りで収録され、ランクマッチでもよく見かけるカードになると思われる「ゼニス」のクリーチャーは召喚時限定での強力な効果をもっているのでこの違いが非常に大切になってきます。
(《魔龍バベルギヌス》なんかで召喚時限定効果をもつゼニスをタダ出ししようとするプレイヤーは一定数いるはず)
そんな時に「召喚」と「バトルゾーンに出す」の違いが理解できていれば他の分かっていないプレイヤーよりも一歩先に踏み出せるのではないでしょうか?
以上、《死海竜ガロウズ・デビルドラゴン》がいるのにどうして超次元呪文等でタダ出しができるのかという疑問を他サイトで見かけたので記事にしてみました。
この記事を見て「召喚」と「バトルゾーンに出す」の違いが分かったという方がおられましたら、Twitterなどで他のデュエプレプレイヤーにもこの記事を広めていただけると嬉しいです。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
ではでは(≧∇≦)ノ
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サムネイル画像:
・デュエプレ 第16弾カードパック「ファースト・オブ・ビクトリー -激竜王の目覚め-」タイトル画像
・いらすとや
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