デュエル・マスターズプレイス第17弾「ライジングアライズ -希望の王女-」が実装されました。
早速、第17弾のカードを用いたデッキがたくさん開発されていますね。
第17弾収録のカードで強力なものはたくさんありますが、その中でも強力なのはこの《超次元ホワイトグリーン・ホール》。
《勝利のプリンプリン》をバトルゾーンに出せば、相手のクリーチャーの動きを封じつつシールド追加とマナ回収を同時に行えます。
TCG版でも痒いところに手の届くカードとして活躍し、一時は殿堂入りしていました。
さて、ここで突然ですがルール解説です。
- 《超次元ホワイトグリーン・ホール》で《勝利のプリンプリン》(光/自然/水)をバトルゾーンに出しました。この時、マナ回収を行ってから、マナ回収したカードをそのままシールドに埋めることはできますか?
-
いいえ、できません。
呪文の効果は上から順に解決するためです。
呪文の効果処理順について
ケース1:《超次元ホワイトグリーン・ホール》
デュエプレでは呪文の効果は上から順に処理していきます。
ですから、以下のように効果を解決していきます。
「自分の超次元ゾーンからコスト5以下のサイキック・クリーチャー1枚をバトルゾーンに出す。」を解決します。
「こうして光のサイキック・クリーチャーをバトルゾーンに出した場合、自分の手札1枚をシールド化してもよい。」を解決します。
「こうして自然のサイキック・クリーチャーをバトルゾーンに出した場合、自分のマナゾーンからカードを1枚、手札に戻してもよい。」を解決します。
サイキック・クリーチャーの出た時効果は呪文の処理を全て終えた後に解決します。
これはデュエプレあるあるの簡略化の処理というわけでなく、TCG版の時から以上のようなフローで効果解決がルールとして行われていました。
デュエプレの方がプログラムで自動解決されるため「そういうものか」と飲み込みやすいですね。
ちなみに《超次元ホワイトグリーン・ホール》のテキストがシールド追加が先でその後にマナ回収が行われるようにしているのはバランス調整のためだったのだと思います。
マナのカードをシールドに埋められたら《深緑の魔方陣》の立場が……。
一応、公式サイトのFAQでも《超次元ホワイトグリーン・ホール》と《勝利のプリンプリン》の効果処理は解説してありますのでそちらもどうぞ。
呪文の処理順に関しては他にもエンジェル・コマンドとドラゴンの両方が場にいるときの《ヘヴンとバイオレンスの衝撃》も参考になるかと思います。
《ヘヴンとバイオレンスの衝撃》も上から解決するので以下のような処理フローとなります。
「相手のクリーチャー1体をシールド化する。」を解決します。
「相手のパワー6000以下のクリーチャー1体を破壊する。」を解決します。
なので、《雷電の覚醒者グレート・チャクラ》は一撃で超次元ゾーン送りにできる一方、《時空の不滅ギャラクシー》は《撃滅の覚醒者キング・オブ・ギャラクシー》に覚醒させてしまうことになります。
ケース2:《超次元リュウセイ・ホール》
呪文の処理順を解説する上で第17弾のカードでもう一つモデルケースとなるカードがあります。
それが《超次元ホワイトグリーン・ホール》と一緒に使われている《超次元リュウセイ・ホール》です。
《超次元リュウセイ・ホール》は以前の記事でも紹介していますね。
さて、この《超次元リュウセイ・ホール》ですが、他の似たような超次元呪文、例えば《超次元ボルシャック・ホール》と異なる点があります。
サイキック・クリーチャーを出す処理と追加効果の処理が逆に書かれていることです。
呪文の効果は上から順に解決するのは《超次元ホワイトグリーン・ホール》のケースで説明したとおりですが、それを《超次元ボルシャック・ホール》に当てはめると以下のようになります。
「相手のパワー3000以下のクリーチャーを1体破壊する。」を解決します。
「自分の超次元ゾーンから好きな数のサイキック・クリーチャーをコストの合計が5以下になるように選び、バトルゾーンに出す。」もしくは「自分の超次元ゾーンからコスト7以下の火のサイキック・クリーチャー1枚をバトルゾーンに出す。」のどちらかを解決します。
これが《超次元リュウセイ・ホール》だと以下のようになります。
「水、火、または自然のコスト7以下のサイキック・クリーチャーを1体、超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。」を解決します。
次のうちいずれか1つを選ぶ
▶︎カードを1枚引く。
▶︎相手のパワー3000以下のクリーチャーを1体破壊する。
▶︎自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
一見、何も変わらなさそうですが、コスト踏み倒し対策のクリーチャーが相手のバトルゾーンにいる時に違いが生じてきます。
《超次元ボルシャック・ホール》だとSTEP1で相手のコスト踏み倒し対策のクリーチャーを除去してからSTEP2でサイキック・クリーチャーを着地させることができます。
一方で《超次元リュウセイ・ホール》だとSTEP1でサイキック・クリーチャーを場に出した時点においてコスト踏み倒し対策のクリーチャーの効果が起動しているため、STEP2でコスト踏み倒し対策のクリーチャーを除去してもサイキック・クリーチャーはコスト踏み倒し対策のクリーチャーの影響を受けてしまいます。
第17弾現在のデュエプレではこの処理順の影響を受けるコスト踏み倒し対策のクリーチャーはありません。
(《百発人形マグナム》のパワーは4000なので《超次元リュウセイ・ホール》では除去できません)
しかし、サイキック・クリーチャー対策としてこれからコスト踏み倒し対策のクリーチャーが次々と登場することが予想されます。
特にあと1、2弾先で登場するであろう《早撃人形マグナム》相手だと先ほど解説した違いが生きてきます。
《超次元ボルシャック・ホール》だと《早撃人形マグナム》を焼きつつ、サイキック・クリーチャーをバトルゾーンに残せますが、《超次元リュウセイ・ホール》の場合は《早撃人形マグナム》は焼けてもサイキック・クリーチャーは破壊されてバトルゾーンに残りません。
《早撃人形マグナム》が実装されるのはまだ少し先ですが、《超次元リュウセイ・ホール》がこのままずっと大暴れしているようだと実装が前倒しになるかもしれませんね。
ちなみにこの《超次元リュウセイ・ホール》は2020年のTCG版の構築済みデッキで初登場したカードですが、デュエプレでブイブイ言わせている割にはTCG版ではあまり評価は高くありませんでした。
この記事で解説した効果の処理順の関係上、デュエプレよりも圧倒的に種類が多いコスト踏み倒し対策のクリーチャーに対して弱かったからですね。
呪文の効果処理順解説のまとめ
解説まとめ
・呪文の効果解決は上から順に行っていく。
よって、《超次元ホワイトグリーン・ホール》の効果で光/自然のサイキック・クリーチャーを出しても、マナ回収したカードをシールドに埋めることはできない。
以上、《超次元ホワイトグリーン・ホール》と《超次元リュウセイ・ホール》から見た呪文の効果処理順解説となります。
呪文の効果解決のルールがきちんと頭に入っていればプレイングにも反映させることができますね。
《超次元ホワイトグリーン・ホール》ならばシールドに埋めるカードをマナじゃなく、手札にキープしておく……。
《超次元リュウセイ・ホール》ならばコスト踏み倒し対策のクリーチャーなどが相手のバトルゾーンにいる際は《超次元ボルシャック・ホール》と使い分ける……。
(あくまでも《早撃人形マグナム》などのパワー3000以下のコスト踏み倒し対策のクリーチャーが現れること前提ですが……)
《超次元ホワイトグリーン・ホール》も《超次元リュウセイ・ホール》もずっと使い続けられるカードになると思います。
ですから、正しいルールを覚えておけばプレイングミスを防げるのでランクマッチでライバルよりも一歩先を行くことができますね。
以前にもデュエプレのルール解説の記事を投稿しておりますので気になる事項がございましたら併せてどうぞ!
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
ではでは(≧∇≦)ノ
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サムネイル画像:
・デュエプレ 第17弾カードパック「ライジング・アライズ-希望の王女-」タイトル画像
・いらすとや
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