突然ですが、皆さんは都道府県が総力戦をしたらどこが勝ち残ると思いますか?
ネット掲示板で論争されそうなテーマですが、それを実際に落とし込んだゲームが……あるんですよね。
それがこの『四国志大戦~県知事の野望~』です。
四国の四県の知事となって他県に侵攻しつつ、自県や併合した地域を強化していって最終的に四国統一を目指す戦略シミュレーションゲームとなっています。
この記事がおススメな方
・フリーゲームの戦略シミュレーションゲームを探している方。
・四国出身あるいは在住の方。
概要
四国志大戦~県知事の野望~
タイトル | 四国志大戦~県知事の野望~ |
ジャンル | 戦略シミュレーション |
作者 | 武藤FP(敬称略) |
クリア時間 | 2・3時間程度 |
備考 |
あらすじ
四国最大のダム”早明浦ダム”の記念碑には「四国は1つ」と記されるはずだった。
しかし実際には「四国のいのち」と刻まれた。
「四国は一つになっていない。1つ1つだ。」
当時の高知県知事が、こう反対したためだと言われている。
事実、大正時代から四国四県は水を巡って激しく争ってきた。
ダムが完成した現代になっても、ダムの枯渇により対立は再燃した。
そしてついには、四国志と呼ばれる時代が幕を開けたのであった……。
登場人物
四国太郎
知事となったあなたをサポートする知事補佐の男。
ターンの終了時に的確なアドバイスをしてくれる。
それを活かせるかどうかはあなたの腕の見せ所。
登場県
『四国志大戦~県知事の野望~』ではタイトル通り、四国の4つの県のいずれかを率いて四国統一を目指します。
外部の都道府県の人から見れば四国なんてどこも同じように思えますが4つの県ごとにそれぞれ特色があります。
愛媛県
みかんの産地として有名な愛媛県。
地味に製紙業も盛んという事です。
それを裏付けるかのように『四国志大戦~県知事の野望~』では愛媛県の旗にみかんの隣にトイレットペーパーが書いてありますね。
特徴としては「東予」の工業力が目を引きます。
ここを制圧するだけで毎月2・3台の兵器を生産することができるので「東予」を早期に制圧し支配下に置き続けられるかどうかが四国統一のカギを握ると言っても過言ではありません。
愛媛県としては兵力を多めに置いておいたり、拠点防御の値を上昇させたりして何としてでも死守したいところ……。
初期兵科は砲兵と高射となっており、砲兵は香川県と高知県の歩兵に強く、高射は徳島県のヘリに強いので初期状態では他の3県よりも優位にあります。
香川県
言わずと知れたうどん県。
最近ではゲーム・ネット一日1時間条例で話題となった県でもありますね。
日本一小さい県という事で初期の拠点数は2と四国の中では一番少ないですが、どちらも工業力は悪くなく、また財政健全度が他の3県に比べて最も良いのでそれに伴って結束度が高く兵は最も精強となっています。
初期兵科も歩兵ということでオーソドックスで癖が無いので初心者でもプレイしやすいです。
我こそは香川県民という方は1時間以内で四国統一を目指してみてはいかがでしょうか?
徳島県
阿波踊りや鳴門の渦潮が有名な徳島県。
「徳島南部」の発電量が凄まじく、ここを抑えれば電力不足とは無縁となります。
ただ、初期兵科が全て対砲兵&戦車用のヘリということで非常に扱いずらいです。
「徳島東部」の工業力も悪くなく、ポテンシャルは高いですが兵科の癖の強さから上級者向けの県となっています。
高知県
鰹のたたきが名物である高知県。
坂本龍馬の出身地でもあります。
拠点数は4と四国の中では最も多いですが、四国の中では工業力、人口、GDPいずれも見劣りしています。
他の3県よりも工業力や人口が低いので兵力を蓄えるのに時間がかかり、また、財政健全化の低さに伴って結束度も最も低いので真っ向から渡り合うことも難しいです。
輸入で戦車を買い入れて全兵力で「東予」の併合を目指すのが吉か……?
兵科の種類
戦争ゲームである以上、兵科の違いも『四国志大戦~県知事の野望~』では重要な要素となります。
どの県も財政赤字の中、何とか兵力を捻出することになるので無駄な損害はなるべく避けたいところ……。
敵の兵科に対して相性の良い兵科で進軍もしくは防衛をすれば敵の数が多くとも戦いに勝利することが可能です。
ちなみに各県の初期兵力は実際の自衛隊の配備されている兵科を元にしているらしいですね。
歩兵
戦争の基本である歩兵。
侵攻には心もとないが、防衛戦では強力。
重要な拠点は「陣地防御」を上昇させて歩兵を10部隊ほど置いておけば安心です。
砲兵
遠距離攻撃によって敵の戦力を削ることが可能な兵科。
特に敵の歩兵に有効です。
愛媛県の初期兵力として20部隊配置されていますので愛媛県を率いた際にはお世話になると思います。
高射
対ヘリ特化の兵科。
ただし、それ以外の兵科にはほぼ無力です。
愛媛県の初期兵力として20部隊配置されており、対徳島県兵器としてピンポイントで使用しましょう。
戦車
地上戦における火力の象徴。
侵攻ではその火力で歩兵中心の相手を押しつぶせます。
ヘリには弱いですが、それ以外の相手には優位に立てるのである程度の数を用意したいところです。
ヘリ
対砲兵&戦車に特化した兵科です。
強力な兵科である戦車に対して優位なのがウリですが、どの県も初期兵力では戦車がないため持て余しがちです。
徳島県の初期兵力はヘリ40部隊となっており、それが徳島県の難易度を引き上げています。
どんなゲーム?
ゲーム開始前に知事に就任する県を選択します。
一度クリアした県には星印のマークがつきます。
ぜひ、四国四県全てでクリアしたいところです。
それぞれの県の詳細情報も確認できます。
「四国の県の事なんて知らないよ!」という人でも詳細情報を見て興味が出た県でプレイするのもアリかと思います。
詳細情報によると愛媛県は四国最強の県らしいです。でも所詮は鳥無き島の蝙蝠……。
ゲーム画面はこんな感じです。
毎月、左のパネルからコマンドを選んで実行していきます。
一見難しそうですが、慣れれば何とかなりますのでトライアンドエラーの精神でプレイしていきましょう!
「地域振興」コマンドでは各エリアの強化を行うことができます。
エリアの収入を上げるだけでなく、「陣地防御」の値を上げて敵にエリアを奪われないようにするのも重要です。
「生産」コマンドでは各エリアで生産する兵器を選択できます。
人口が多いエリアでは「歩兵」が、工業力の高いエリアでは「歩兵」以外の兵科が生産するなどエリアの特色に応じて生産する兵科を変えるのが大切だったりしますね。
どの県も物資を自前で用意するのは難しいので、それらは輸入で調達することになります。
特に燃料は100%輸入に頼る必要があります。
また、兵力も手に入りますので早期に他県の重要拠点を制圧したいときには輸入に頼るのも手です。
準備ができたら他県のエリアに侵攻しましょう。
侵攻するエリアに配備されている兵科を予想して自軍を編成するのが勝利の秘訣です。
戦闘画面はこんな感じです。
敵軍の「継戦力」を0にすれば勝利となり、侵攻側なら敵地を併合、防衛側なら領地を守ることができます。
逆に自軍の「継戦力」が0にされると侵攻側なら敵地から撤退、防衛側なら敵に領地を奪われてしまうことに……。
月の初めには知事補佐の四国太郎からアドバイスがあります。
口調はアレですが、的確にアドバイスをしてくれるのできっちりと頭に入れておきましょう。
『四国志大戦~県知事の野望~』の魅力
『四国志大戦~県知事の野望~』の魅力は以下となります。
『四国志大戦~県知事の野望~』の魅力
・シンプルながら奥が深いシステム
・統計を元にした四国要素が盛り込まれたゲーム内容
シンプルながら奥が深いシステム
『四国志大戦~県知事の野望~』は各エリアを強化しながら兵力を蓄えて他県のエリアに侵攻していきます。
最終的には四国の全エリアを制圧し四国統一を成し遂げるのが目的ですね。
内政パートでプレイヤーがやることは毎月「生産」コマンドで基本的には各エリアの兵力の生産品目を決め、「地域振興」コマンドで各エリアのパラメーターを上昇させるのが主となります。
非常にシンプルですが、実際にプレイすると割と考える必要が出てくる要素となっています。
特に「地域振興」コマンドは各月に全てのエリア合わせて1回しか実行できず、また、各拠点最大5回までという上限があるためどの施策を実行するかで悩むかもしれません。
個人的には他県と隣接していてかつ人口や工業力が高い地域は「陣地防御」を上昇させ、安全地域は「税収」を上昇させて財政健全度を改善させるのが良いと思います。
地味に大切なのが財政健全度でこの値が決算時に軍隊の精強さを表す結束度に反映されます。
また、決算時にその年の総収入の10%が手持ちの資金として入ってきます。
なので、余裕が出てくれば各エリアの税収を高めておきたいところです。
年度の始めに四国太郎から前年の決算報告があります。
資金が手に入るのはゲーム開始時以外には決算終了時のみです。
また、財政健全度に応じて軍隊の精強さの値である結束度も決まってきます。
四国太郎から税収不足を補うための施策の報告。
……いゃぁ、戦争ってお金がかかるんですね……。
(消費税って国税だから県知事の権限で上げるのは無理じゃないんですかね……)
戦争パートもただ単に何も考えず数だけそろえれば勝てるというわけでもありません。
確かに侵攻でも防衛でも最低限の数は必要ですが……。
各兵科には先に紹介したように相性があるので他県で生産されている兵科に対抗できる兵科をこちらも生産しておきたいところです。
一応、他県の拠点でどのような兵科が生産されているかは確認することができます。
統計を元にした四国要素が盛り込まれたゲーム内容
『四国志大戦~県知事の野望~』での各県の人口や工業力は現実の統計に沿って決められているという事です。
なので、どこの県もカツカツな状態で戦争をすることになります。
一般的な戦略シミュレーションゲームだと支配する領地が増えれば増えるほど楽になっていきますが、『四国志大戦~県知事の野望~』に関してはそのようなことが全くありません。
むしろ、他県と接する地点が増えたり、財政健全度が低いエリアを併合して決算時に結束度が低下するといった事もあり得ます。
なので、攻略のコツとしては工業力が高いエリアや人口が多いエリアを狙って併合することです。
愛媛県の「東予」、香川県の2つのエリア、あと、発電量が圧倒的な徳島県の「徳島南部」あたりを優先的に狙いたいですね。
逆に言えば、自県が工業力が高いエリアや人口が多いエリアを併合して、他県を辺境に追いやれば戦力差がついていく一方なのであとは圧倒的な戦力で蹂躙するのみとなります。
『四国志大戦~県知事の野望~』紹介まとめ
以上が『四国志大戦~県知事の野望~』の紹介となります。
一見、あらすじだけをなぞるとバカゲーな雰囲気を醸し出していますが、各県の産業や特色が作中に上手く盛り込まれており、それでいてプレイして楽しめるようにゲームとして作りこまれている印象です。
四国出身または在住の方はぜひとも自分の自分にゆかりのある県でプレイしてぜひ四国統一を成し遂げてみてはいかがでしょうか?
ゲームに慣れてきたら特定の兵科を縛るなどのプレイに挑戦してみるのもいいかもしれません。
あと、香川県民は四国制圧1時間縛りね!
四国4県全てでクリア!
四国に縁がある人ならぜひ全ての県で四国統一を目指してみてください。
また、四国に縁がない人でも十分楽しめる内容となっていますのでぜひ遊んでみてください!
また、四国のみならず47都道府県で日本統一が可能な『覇県を握れ~47都道府県大戦~』という戦略シミュレーションゲームもあるようです。
こちらは有料のシェアソフト(標準価格3,900円)ですが『四国志大戦~県知事の野望~』が気に入った方はこちらも遊んでみてはいかがでしょうか?
もしかしたら、私も購入して遊んでいる内容をブログ記事にするかもしれません。
他にも当ブログでは戦争系のフリーソフトのシミュレーションゲームを紹介している記事を作成していますのでそちらも興味があればどうぞ!
(こちらは戦術系のシミュレーションゲームとなっています)
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
ではでは(≧∇≦)ノ
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画像引用元:『四国志大戦~県知事の野望~』本編
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