以前、『信長の野望 天下創世』の「合戦エディタ」にて『東方紅魔郷』をテーマにしたオリジナルの合戦を作成しました。
以前の記事を見て自分も『信長の野望 天下創世』で『東方』シリーズや他の好きなコンテンツを題材にした合戦を作ってみたいと思われた方もいらっしゃるかもしれません。
当ブログでは「合戦エディタ」にて戦国武将の枠を超えたオリジナルの合戦を作れるような方法を紹介していきたいと思います。
今回は、オリジナルの合戦に登場させるオリジナル武将の作成方法の解説です。
この記事を読めば「合戦エディタ」に自分の好きなキャラクターや人物を登場させることが可能となります。
この記事がおススメな方
・『信長の野望 天下創世 with パワーアップキット』の「合戦エディタ」やシナリオ本編に好きなキャラクターや人物を登場させたい方。
作成手順
画像はL(幅:240px、高さ:240px)、M(幅:96px、高さ:120px)、S(幅:56px、高さ:70px)の3種類で、いずれも256色まで減色したBMP画像が必要です。
非公式ツールを使用して用意した画像を取り込みます。
『信長の野望 天下創世 with パワーアップキット』のデフォルト機能である「武将エディタ」でオリジナル武将を作成します。
合戦エディタで最大12 VS 12の戦を再現しようと思えば上記の工程を24回繰り返すこととなります。
今回は試しに『東方project』の「霧雨魔理沙」をオリジナル武将として作成してみます。
『東方project』に興味のない人は、自分の好きなコンテンツのキャラクターで置き換えてもらえばいいと思います。
霧雨魔理沙のイラストは dairi&はるか 様の東方キャラの立ち絵素材を使用させていただいています。
東方二次創作でよく見るキャライラストですね。
用意した画像を加工
ポイント
・画像取り込みツールで取り込めるBMP画像を3種類用意する。
『信長の野望 天下創世 with パワーアップキット』ではオリジナルの武将が作成できますが、やはり、アニメ、漫画、ゲームのキャラクターを登場させるならそのキャラの画像を表示させたいところです。
一応、女性キャラクターに使えそうな顔CGもあります。
ただ、東方キャラでも霊夢ならこれで何とかごまかせそうですが、魔理沙ならやはり金髪の女の子にしたい……。
そういうわけで、外部から画像を取り込みたいと思います。
画像編集ソフトウェアにも色々ありますが、画像のリサイズには「GIMP」、画像の256色BMPファイル化には「Linar」を使うのがおススメです。
画像のトリミングはWindowsの「フォト」で十分行うこともできます。
本音を言うと「Vix」という画像編集ソフトが使いやすくて個人的には好きなのですが、ソフトウェアに脆弱性があり現在は公式では配布されていません。
ちなみに、以前の「合戦エディタ」、「合戦トライアル」記事で登場している東方キャラの顔グラ画像は「Vix」でBMPファイル化しています。
なので、当記事においても霧雨魔理沙の画像は「Vix」で加工しておりますので、そこはご了承ください。
とりあえず、上記のツールを使って1人の武将につき、以下のとおりの3枚の画像を用意しましょう。
用意する画像
Lサイズ :縦240x横240のビットマップ
Mサイズ:縦120x横 96のビットマップ
Sサイズ :縦 70x横 56のビットマップ
(いずれも、256色に減色したもの)
顔グラ取り込み用のツールで用意した画像を取り込み
ポイント
・用意した画像をツールを使って『信長の野望 天下創世』の顔グラファイルに取り込む。
画像が用意できれば顔グラ取り込み用のツールで画像を取り込んでいきます。
「信長の野望 天下創世 顔グラエディタ暫定版」というツールを使用します。
ちなみに、このツールは非公式のものとなっているので、「非公式のツールを使うのはちょっと……」という方は公式が出している顔グラ取り込みツールを当たってみるのが良策です。
「信長の野望 天下創世 顔グラエディタ暫定版」に関しては、非公式のものなのでリンクとかは貼っていません。
お手数ですがご自身で探してください。
また、以下の手順操作ではsteam版『信長の野望 天下創世 with パワーアップキット』を導入している事を想定して説明を行いますのでご了承ください。
使い方
以下のフォルダにある顔グラファイル3種をツールのカレントディレクトリに移動させます。
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\Nobunaga11WPK\grp
移動させる顔グラファイル
・KAO_L.N11
・KAO_M.N11
・KAO_S.N11
注意
顔グラファイルは編集前に元のファイルをコピーしてバックアップしておきましょう。
ツールを起動させて上手く画像が読み込まれていると織田信長の顔グラ画像が表示されます。
その後、自分が置き換えたい番号の顔グラをリストボックスから選択します。
「合戦エディタ」で使うだけならどの武将の画像を置き換えても良いのですが、個人的には500番以降の姫の顔グラ画像を置き換えるのが良い気がしますね。
「導入」をクリックした後に、用意した画像を選択します。
対象の画像のサイズが合っていれば自動的に画像が置き換わります。
画像の減色が上手くいっていないと、このような残念な形で取り込まれてしまうことになります。
こんな姿でゲームに登場することになってはあなたのお気に入りのキャラが可哀想……。
上手くいくとこんな感じで全く違和感なく取り込むことが可能です。
ちなみに、PNG画像をBMP画像に変換する際に、「Vix」で編集すると背景が白になりますが、「Linar」で編集すると背景が黒になります。
3種の顔グラファイルを以下のフォルダに戻します。
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\Nobunaga11WPK\grp
「武将エディタ」でオリジナル武将を作成
ポイント
・取り込んだ画像を武将の顔グラとし、能力等のパラメータを設定してオリジナル武将を作成する。
キャラクターの画像が取り込めたら次はいよいよオリジナル武将を作成していきます。
『信長の野望 天下創世 with パワーアップキット』を起動しましょう。
既に登録してある登録武将は黒塗りにしています。
別に、エッチなゲームのキャラを登録しているわけじゃ……ないんだからね!
登録武将編集画面はこんな感じです。
顔CG
⇒オリジナル武将の顔CGを設定できます。
姓、名
⇒武将の名前。姓、名それぞれ各5文字ずつとなっています。
合戦画面で名前を全て表示させようと思うと、姓名合わせて5文字までにする必要があります。
読
⇒武将の名前の読み方。
政治、統率、知略、教養
⇒武将のパラメーター。「合戦エディタ」で使用するのは統率と知略のみですが、愛着のあるキャラクターなら他の能力も考えておきたいところですね。
義理
⇒武将の裏切りやすさ。合戦エディタではこの値を低くしておくと寝返りを誘発させられます。
特技
⇒武将の特殊能力。最大3つまで(家宝をもたせれば4つ)設定することが可能です。
相性、実父武将、親友武将、敵対武将
⇒武将どうしの関係性を設定できます。合戦エディタでは「相性」と「敵対武将」を上手く設定すると合戦中の寝返りを誘発させられます。
性別
⇒男女どちらかで設定できます。女性にするときちんと女性ボイスで喋ってくれます。
出自
⇒オリジナル武将の出自を設定できます。(武士、僧侶、高家……etc.)。該当しないキャラクターでも近いものを選べばそれっぽくなりますね。ちなみに、出自も武将どうしの相性に関係します。
信心
⇒神仏、一向宗、基督教の3つのどれかを設定できます。信心も武将どうしの相性に関係します。
誕生年
⇒オリジナル武将の誕生年を設定できます。16歳から元服(ゲームに登場)するので、15歳以下のキャラクターでも16歳以上に設定しておきましょう。
例)1545年誕生:シナリオ「家督相続」の開始直後はゲームに登場しないが、シナリオ「桶狭間の戦い」の開始直後はゲームに登場する。
所属領地
⇒オリジナル武将が登場する領地の設定。合戦エディタでは正直あまり関係ないです。
状態
⇒仕官・浪人のどちらかを選べます。仕官だと設定した所属領地を治めている家の武将となります。
列伝
⇒そのオリジナル武将の列伝を記載できます。自分の好きなキャラクターだったらたくさん書ける……はず?
取り込んだ顔グラが上手く反映されているとこんな感じになります。
何か既存の顔グラ画像と比較すると違和感バリバリですが……まぁ、気にしない!
試しに作ってみるとこんな感じです。
以前に記事にした合戦エディタで登場させた霧雨魔理沙とほぼ同じとなっています。
えっ、列伝の記載数が少ないだって!?
まぁ、霧雨魔理沙の紹介でこれだけしか書いてなかったらファンに怒られても仕方がない!?
そう考えると、どんなマイナー武将でも列伝をいっぱいに書くコーエーテクモの「信長の野望」担当の製作メンバーはすごいですね。
所属領地は那古野城にしています。
シナリオ「家督相続」だと織田信長の領地ですね。
ちなみに、足利将軍家に放り込んでいたらいつの間にか家宝をもらっていてパワーアップしていたということもありました。
作成した武将は「登録武将データ」に一覧として載ります。
個々の武将ごとに登場・待機を切り替えることもできるので、シナリオに応じて任意のオリジナル武将のみを登場させることも可能ですね。
登録武将をシナリオに反映させる方法
登録武将をシナリオに反映させる方法
・ゲーム開始前の「プレイ設定」にて「登録武将」の項目を「登場する」に設定
作成した登録武将をゲームに反映させるにはゲーム開始前の「プレイ設定」にて「登録武将」の項目を「登場する」に設定しておく必要があります。
逆に言えば、登録武将を一切登場させたくない場合は「登録武将」の項目を「登場しない」にしておけば、既存武将のみでゲームをプレイすることが可能です。
「合戦エディタ」に登録武将を登場させようと思えば、登録武将が登場したシナリオのセーブデータが必要になります。
おまけ
次の当主は信長様でなく弟の信勝様こそがふさわしい!
俺、魔理沙に家督譲るわ。
……。
『信長の野望 天下創世 with パワーアップキット』ではゲーム開始後に家督を譲ることで当主を変更し、好きな武将を大名にしてゲームをプレイすることができます。
今回は織田家で当主を変更してみます。
さて、家督をゆずる武将は……何か、しれっといるんですけど!?
そういうわけで、魔王から魔理沙に家督を継承。
はたして、「第六天魔王」ならぬ「第六天魔理沙」と呼ばれるような大名に魔理沙はなれるのか?
早速、単身で安濃津城に攻め入る魔理沙。
シナリオ「家督相続」では長野(弱)さん(長野稙藤)の領地ですね。
最序盤なので1部隊 VS 1部隊となります。
単純に武将の質の差が物を言いますね。
年端もいかぬ小娘に翻弄され矢倉を奪われる長野(弱)さん。
このまま一気に天守を奪取です。
天守の耐久力を0にして、安濃津城を占領!
魔理沙だったら天守奪取の際に「この城、私が死ぬまでちょっと勝手に借りてくぜ!」とか言ってそうですね。
今回は簡単に占領できたものの、同じ長野さんでも上野の長野(強)さん(長野業正)相手ではこう上手くはいきません。
安濃津城を占領し、晴れて2か国の大名家になった霧雨家。
それによって大名家の格が「小大名」から「大大名」となりました。
大名家の格が上がるとこのような宴会イベントが起こります。
魔理沙の出身の『東方』シリーズでは常に宴会をしているイメージがありますが……。
女性当主の前で腹芸を見せる宴会奉行。
それってセクハラ……。
宴会奉行は宴会ごとに様々な芸を見せてくれます。
でも、武将数が足りない弱小大名家だと宴会なんてどうでもいいから武将として戦ってくれとつい思ったり……。
配下の武将に新たに何ができるのかを問う魔理沙。
『天下創世』では大名家の格が上がるにつれてできることが増えていくのですが、宴会はそれを説明するためのチュートリアルとなっていますね。
ただ、単に格が上がって「○○が新たにできるようになりました」と文章のみで説明されるよりも、宴会の中で配下の武将からできることに関して説明を受ける方がずっと親近感が沸くので個人的には好きなイベントです。
魔理沙の問いに答えるノッブ(織田信長)。
個人的に敬語で話す信長は違和感がありますね。
会話に割り込む平手爺(平手正秀)とシバター(柴田勝家)。
もう、何がなんやら……。
最後のしめくくりをする魔理沙。
天下統一への第一歩を踏み出した霧雨魔理沙とゆかいな仲間たち。
魔理沙達の覇道はまだまだ続く!
To Be Continued……?
続きは自分の目で……確かめてください……というかご自身で霧雨魔理沙をオリジナル武将として作って続きをプレイしてみてください。
さて、1人外部から新武将を追加するだけで割とカオスな事になりますね。
この記事を読めば再現するのはそんなに難しくないので、ぜひ、自分の手で霧雨魔理沙に限らず、好きなキャラクターを登場させて遊んでみましょう!
『天下創世』の「武将エディタ」徹底解説まとめ
以上が、『信長の野望 天下創世』にオリジナル武将を登場させる方法の解説となります。
少々めんどくさい工程もありますが、作業自体はそこまで難しくないので皆さんもぜひやってみてください。
非実在のキャラクターだとゲーム、漫画、アニメのキャラ、実在の人物だと芸能人、スポーツ選手、YouTuber(VTuber含む)はたまた、政治家なんかを登場させ放題ですね。
写真も割と綺麗に取り込むことができるので、実在の人物の写真も武将の顔グラ画像に使用可能です。
(ちなみに、最上段の左から2つめの顔グラのモデルはフリー写真素材サイトの「ぱくたそ」のモデルの 茜さや 様です)
※お借りした写真素材(「そろそろ時間だから行こっか」)
しかし、個人でこっそり遊ぶ分には問題ありませんが、版権作品のキャラクターだと著作権、実在の人物だと肖像権がありますのでYouTube等で配信するのはあまりよろしいものではないですね。
今回、例として登場している 霧雨魔理沙 が出身の『東方project』は二次創作に比較的寛容なコンテンツとなっています。
最も、こういったキャラクターを既存のゲームに登場させる行為が二次創作に該当するかどうかは微妙なところですが……。
また、討ち死や処断がある作品なので、存命の人物を登場させてそのプレイ動画を配信するのは肖像権以前のモラル的な問題がありそうです。
(「政治家の〇〇が敵の鉄砲攻撃で射殺されました」とか、このご時世割とシャレになっていません)
そこはあくまでも自己責任でどうぞ。
『天下創世』では敵国の城下町の市や田畑を破壊し、金や兵糧、はたまた貴重な家宝を略奪することが可能です。
(それも『天下創世』の面白さの1つですね)
その際に上のスクショのような事を武将が述べます。
上記のセリフを存命の人物(特にイメージが大切となる芸能人や政治家)に言わせるのは割と問題のような気がします……。
魔理沙は……可愛いからいいんですよ!
あと、『信長の野望 天下創世 with パワーアップキット』をもっていない方はぜひこの機会に購入を検討してみてはいかがでしょうか?
『信長の野望 天下創世 with パワーアップキット』は中古でも売っていますが、割と値段が高めとなっています。
steamでも配信しており、だいたい3,000円程度で手に入るのでそちらを当たってみるのが良いと思います。
(今回の合戦を作成したのもsteam版となっています)
Amazonでもsteam版の『信長の野望 天下創世 with パワーアップキット』のオンラインコードを購入することが可能となっていますね。
[Steam] 信長の野望・天下創世 with パワーアップキット|オンラインコード版
「合戦エディタ」に登場させる武将の作成はこれにて終了。
次回は「合戦エディタ」の攻城戦で登場させるオリジナルの登録領地(城)を作成する方法を解説していきたいと考えています。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
ではでは(≧∇≦)ノ
次回記事:
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サムネイル画像:
・『信長の野望 天下創世 with パワーアップキット』タイトル画像
・いらすとや
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