突然ですが、皆さんはどの都道府県に住んでいますか?
日本の首都である東京都、歴史風情あふれる京都府、某自動車会社が本社を置く愛知県……知ってのとおり日本には特色のある47の都道府県があります。
自分の住んでいる都道府県に誇りをもっている方もいれば、いつかは別の都道府県に移住したいと考えている方もおられるかもしれません。
そんな47の都道府県がそれぞれ覇権、もとい「覇県」争いをすればどの県が勝利するか気になりませんか?
えっ、そんなこと考えたことも無かったって?
当記事で紹介するゲームはそんな夢の覇県争いが堪能できる戦略シミュレーションゲームとなっています。
今回、紹介するのは『覇県を握れ ~47都道府県大戦~』。
47都道府県の中から1つを選んでその知事となり、内政、外交、戦争を駆使して覇県を握るというゲーム内容です。
一応、以前、当ブログで紹介した『四国志大戦~県知事の野望~』の完全版とも言えるゲームとなっています。
当記事を読めば『覇県を握れ ~47都道府県大戦~』の魅力が分かります。
この記事がおススメな方
・『覇県を握れ ~47都道府県大戦~』の内容や特徴が知りたい方。
・戦略系シミュレーションゲームで面白いゲームを探している方。
概要
覇県を握れ ~47都道府県大戦~
タイトル | 覇県を握れ ~47都道府県大戦~ |
ジャンル | 戦略シミュレーションゲーム |
作者 | ふらいんぐパンジャンドラム(敬称略) |
価格 | 4,200円 |
クリア時間 | 1・2時間程度 |
備考 | 難易度選択可能 |
あらすじ
日本最強の都道府県を決める戦いが幕を開ける! 最強の経済力を持つ東京都か、最強の軍事力を持つ北海道か、最強の工業力を持つ愛知県か、それとも……。 統計データをもとに再現した47都道府県。果たして、覇県を握るのはどこだ!?
(『覇県を握れ ~47都道府県大戦~』説明文より抜粋)
登場人物
県太郎
『四国志大戦~県知事の野望~』で知事の補佐をした「四国太郎」と同ポジションの男。
ターンの終了時に的確なアドバイスをしてくれる。
それを活かせるかどうかはあなたの腕の見せ所。
主な都道府県
『覇県を握れ ~47都道府県大戦~』では47都道府県の中から1つ選んでその都道府県の首長となってゲームを進めていくことになります。
都道府県選択画面で都道府県を選ぶと以下のように県太郎の一言コメントが表示されます。
「京都府」を選んだら上記のとおり。
良くも悪くも無難と言うかあまりネタ性が無いように見受けられます。
「広島県」を選んだら上記のとおり。
先ほどの京都府とは異なりコメントがスクロールが必要な程びっしりと埋められています。
作者様は広島県民なのでしょうか……?
特に哀愁漂う「奈良県」。
自衛隊の戦闘要員が配置されていないかつ一人あたりのGDPが全都道府県中最低らしいです。
奈良県民の方は知っていました?
都道府県選択画面では主な他都道府県との相性も確認することができます。
相性は同じ都道府県でもプレイごとに異なり、かつゲームのプラン立てに大きな影響を与えるのでチェックしておきたいところ。
どんなゲーム?
ターン開始時に自都道府県のパラメーターを上昇させることができます。
短所を補うこともできますが、個人的には長所を伸ばす方が良いと思います。
『覇県を握れ ~47都道府県大戦~』で最も大切と言っても過言ではない「外交」。
周りの都道府県だけでなく、全都道府県を俯瞰的に見て二手三手先を読んだ外交が覇県を握るコツとなります。
他勢力に外交官を派遣することで影響力を蓄積し、それを消費することで「関係変更」や「謀略戦」が行えます。
外交官の数は限られているのでどの勢力と関係を変えるかもゲームをプレイする上で考えるべきことです。
『覇県を握れ ~47都道府県大戦~』では陸軍以外にも海軍をもつこともできます。
海域を占領していれば隣接する敵勢力の海上封鎖が可能なので強力な海軍をもつ意味は大きいです。
また、強力な海軍をもち海域を占領している勢力とは仲良くしておいた方が良いですね。
陸、海……とくればもちろん「空軍」もあります。
離れた敵勢力に対しても空軍を差し向けて領土を空爆することが可能で敵勢力を弱体化させることができます。
敵の空爆に対抗するためにも航空機は調達しておくのがベター。
自分のターンを終了させると他勢力の思考パートとなり時にはイベントが発生します。
2024年初頭にも北陸で大地震が発生しましたが、日本に住んでいる以上天災の脅威は他人事ではありません。
なのでここはぜひ支援したいところ……というのはあくまで建前で、本音は支援をすると支援先の都道府県に対し多大な影響力を得ることができるというのがミソです。
全ての勢力がターンを終えると報告があがってきます。
副知事(県太郎)からの助言もあります。
自都道府県の足りない面もきっちり指摘してくれるのできちんと聞いておくようにしましょう。
イデオロギー
『覇県を握れ ~47都道府県大戦~』では各都道府県は3つのイデオロギーの中から1つを採用することができます。
「覇権」、「繁栄」、「平和」の3種類がありますね。
目指す勝利条件に応じてそれに合ったイデオロギーを採用するのがセオリーです。
同じイデオロギーを採用している勢力とは関係が悪化しづらいので、場合によっては自都道府県の周りの勢力が多く採用しているイデオロギーと同じイデオロギーを採用するのが良いかもしれません。
覇権
戦争に特化したイデオロギー。
『信長の野望』のように他国の領土を侵略して自勢力のものにしていくというシミュレーションゲーム的な分かりやすさがウリです。
ただ、手あたり次第戦争していると四方八方が皆敵となっていまいます。
シンプルなように見えますが、覇権イデオロギーを採用する場合は外交関係に一層気を付ける必要がありますね。
繁栄
自領土を富ませることに特化したイデオロギー。
首都勝利や財政再建勝利を目指すなら採用したいイデオロギーとなっています。
また、低コストで他勢力のイデオロギーを「繁栄」に変更する政策もあるのでイデオロギー勝利にも向いていますね。
平和
外交に特化したイデオロギー。
外交で消費する影響力の増加量を大きくしたり、友好勢力につき収入が増えるようにするような政策をとれます。
平和という名称から誤解されそうですが、平和イデオロギーを採用しても戦争自体を行うことは可能です。
個人的には外交が面白いので自分のプレイではよく平和イデオロギーを採用しています。
『覇県を握れ ~47都道府県大戦~』の魅力
『覇県を握れ ~47都道府県大戦~』の魅力は以下となります。
『覇県を握れ ~47都道府県大戦~』の魅力
・外交での他勢力とのやりとり
・多種多様な勝利条件を目指す楽しみ
外交での他勢力とのやりとり
『覇県を握れ ~47都道府県大戦~』では外交が非常に大切な要素となっています。
極端な話、戦争は一度もせずとも覇県を握ることは可能ですが、外交を疎かにしていては覇県を握ることはもちろん、自都道府県の存続すら危うくなります。
外交官を派遣して他勢力に対し「影響力」を蓄積しそれを消費することで、関係を改善させたり関係を悪化させたりが可能です。
(関係悪化も戦争をするためには必要です)
周りの勢力だけでなく、自都道府県とは離れた場所にある勢力に対しても先を読んで仲良くしておいた方がよかったりもしますね。
特に海域を占領している勢力と戦争になってしまえば海上封鎖で食料や燃料の輸入コストを爆上げしてくるので、敵に回してしまうと財政破綻まっしぐらです。
敵対勢力に対する「謀略戦」にも影響力が必要です。
様々な手で敵対勢力を弱体化させることが可能となっています。
「ふるさと納税」……怖すぎぃ!
他勢力も関係改善及び関係悪化、また謀略戦を積極的に仕掛けてきます。
その勢力に対し影響力があれば打ち消すことも可能です。
御庁で浪費された都民の血税……東京オリンピック……。
『四国志大戦~県知事の野望~』では戦争しか領土拡大の方法がありませんでしたが、『覇県を握れ ~47都道府県大戦~』では外交態度を同盟にした上で条件を満たせば「合併」という形で他勢力を併呑することができます。
採用イデオロギーによっては戦争をせずに自都道府県よりも格上の勢力も取り込むことが可能です。
自分が併呑しようとしている都道府県が別の勢力に攻め滅ぼされる、あるいは先に併合されることも多いのでなかなか思い通りにはいきませんが血を流さずに関係を操作して領土を拡大するというのは謀略家気分が味わえますね。
また、外交の「介入」によって他勢力の仲を裂いて合併計画を破綻させたり、他勢力の仲をとりもって自分が狙っている都道府県が攻め滅ぼされないようにするといったことができます。
他勢力と戦争になった時にも介入で手当たり次第に他勢力同士の関係を悪化させて乱戦に持ち込んで自都道府県を攻略目標から逸らすという使い方も可能です。
上手くいけば影のフィクサーになれるかも……。
もちろん『四国志大戦~県知事の野望~』のように陸上戦力で領土を拡大していくこともできます。
各兵科は『四国志大戦~県知事の野望~』に出てきたものと同様で『四国志大戦~県知事の野望~』の特集記事で解説しておりますのでそちらをどうぞ!
あと、核兵器はこのゲームでは登場しません。
流石に、広島や長崎に核攻撃というのはたとえゲームといえど洒落になりません。
それに、目的は「覇県を握る」ことであって他都道府県民を絶滅させることじゃありませんしね。
同様に化学兵器や生物兵器なども出てきません。
多種多様な勝利条件を目指す楽しみ
『信長の野望』などの多くのシミュレーションゲームでは敵勢力を滅ぼし全領土を手に入れることが勝利条件になることが多いですが、『覇県を握れ ~47都道府県大戦~』ではそれ以外の要素も勝利条件とすることが可能です。
自都道府県の首都に人口を集めての「首都勝利」や資金と債務の収支をプラスにしての「財政再建勝利」や他勢力が自都道府県と同じイデオロギーを採用することによる「イデオロギー勝利」などがありますね。
個々の都道府県によってどうしても初期のパラメーターに差があるので、弱小県では領土を拡大したり総合力を伸ばすことは難しいですが、財政再建勝利を狙ったりすることは不可能ではありません。
また、領土の拡大が難しく覇県が握れそうにない場合でもイデオロギー勝利を狙う事もできたりしますので、他の勢力の採用イデオロギーも逐一確認しておきたいところ。
覇県の条件を達成すると覇県の項目が青字で表示されます。
複数の勝利条件を達成していた場合、自分の好きな勝利条件を選択することが可能です。
エンディングは「都道府県固有エンディング」と「勝利条件によるエンディング」の2種類があります。
ゲーム画面に記載されているように都道府県固有エンディングがネタ性が満載なのでおススメですね。
どちらにしろ、5年目の最初の月に総合力が一番高い都道府県が覇県を握ることになります。
なので、1プレイがおおよそ1時間から2時間ということでそこまで極端に時間がかかるわけではありません。
よって、無理なく何度も繰り返しプレイすることが可能ですね。
財政健全化勝利や首都勝利に必須なのが「移住」となります。
資金を使って他の地域から首都へと(強制的に)移住させることが可能です。
首都の人口を増やせば地方債の発行額が多くなったりと財政面で優位になります。
『覇県を握れ ~47都道府県大戦~』紹介まとめ
以上が『覇県を握れ ~47都道府県大戦~』の紹介となります。
シミュレーションゲームと言っても『信長の野望』というよりは『Hearts of Iron』要素が強めな作品となっていますね。
ただ、第二次世界大戦中の小国とかよりは現代日本の都道府県の方がなじみのある方は多いのではないでしょうか?
以前紹介した『四国志大戦~県知事の野望~』は富国強兵に努めつつ、戦争して他県の領土を奪い取っていき四国統一を達成するということでどちらかというと戦争に重きを置いたゲームデザインとなっていました。
『覇県を握れ ~47都道府県大戦~』ではどちらかと言うと外交に重きをおいたゲームデザインとなっており、他勢力とのやりとりの中で戦争をしたり生き残りを模索したりする形となっています。
他勢力との力関係を考慮し、時には他勢力同士の関係も操作して覇県を目指すのがやみつきになりますね。
また、同じ都道府県でも相性や他勢力が採用するイデオロギーによってプレイごとにゲームの流れが様変わりするので飽きが来ないのも魅力です。
実行できるコマンドやパラメーターの種類が多いので初心者の方やSLGに慣れない方には割と難しく感じると思いますが、初めは低難易度でチャレンジしてみたり強豪の都道府県でプレイするのが良いと思います。
愛知県や神奈川県あたりが強勢力となっていますね。
この『覇県を握れ ~47都道府県大戦~』はちょうどsteamで配信されており、価格も4,200円とそこまで極端に高くないので当記事を見て興味を持った方は購入しプレイしてみてはいかがでしょうか?
『覇県を握れ ~47都道府県大戦~』は『四国志大戦~県知事の野望~』同様に各都道府県の人口や工業力が統計に沿って決められているという事で地理の勉強にも使えるんじゃないかと思ったりもします。
ただ、各都道府県の生産力はどこも人口を支えるのには乏しくどこも似たり寄ったり感が……。
まぁ、地理の勉強は素直に机に向かって教科書や資料集を読んで行いましょう。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
ではでは(≧∇≦)ノ
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画像引用元:『覇県を握れ ~47都道府県大戦~』本編
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・いらすとや
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