2022年も終わりが近づいてきましたが皆様いかほどにお過ごしでしょうか？
さて、皆さんは「RPGツクール」はご存じでしょうか？
パソコンなどで手軽にRPGが作成できるという触れ込みのゲーム作成用のソフトウェアです。
（なお、手軽に完成するとは言っていない）
その中でもベストセラーと言われているのが『RPGツクール2000』。
このブログでもフリーゲームを紹介してきましたが、いずれも『RPGツクール2000』を用いて作成されていますね。
今回はそんな『RPGツクール2000』のサンプルゲームを特集したいと思います。
1回目は『花嫁の冠』です。
この記事がおススメな方
・『RPGツクール2000』のサンプルゲームの『花嫁の冠』がどのような内容のゲームか知りたい方。
・『花嫁の冠』の魅力を知りたい方。
概要
花嫁の冠
ゲーム概要
| タイトル | 花嫁の冠 |
| ジャンル | RPG |
| 作者 | 新木伸 外 |
| 主人公名前変更 | 可能 |
| クリア時間 | 3～4時間程度 |
| 備考 | プレイにはRPGツクール2000RTPのインストールが必要 |
「ツクールWeb」にて「RPGツクール2000」の体験版が配信されており、その中にこの『花嫁の冠』もサンプルゲームとして収録されています。
あらすじ
コープ村に住んでいる薪割り青年のカイン（名前変更可）。
彼は偶然親友であるマイケルとフローラの逢瀬を目撃する。
だが、村の掟により彼女たちは引き離される運命にあった。
マイケルのためにカインは諸悪の元凶である魔王を倒して掟を断ち切ることができるのか！？
登場人物
カイン（名前変更可）
本作の主人公。
コープ村で薪割りを生業として生活しているごく普通の青年。
恋人同士は結婚できないという掟を断ち切るため女神の祠に挑む。
道中、自身の力ではどうしようもない箇所があるが女の子をとっかえひっかえして難関を突破だ！
マイケル
カインの友人。
フローラと密かに付き合っている。
条件を満たすとカインがフローラからマイケルを寝取るBLエンディングがあったり……。
※嘘です。
そのような展開が見たいならRPGツクール2000でデータを編集して自分で作ろう！
フローラ
マイケルの恋人。
条件を満たすとカインがマイケルからフローラを寝取るエンディングがあったり……。
※嘘です。
そのような展開が見たいならRPGツクール2000でデータを編集して自分で作ろう！
以下のキャラクターは道中カインを助けてくれる女の子達です。
マリオン
カインの幼馴染。
親元で鍛冶屋の手伝いをしており、
馬鹿力が自慢。
顔グラのバリエーションが他のヒロインに比べて多いなど、割と作中では優遇されていたり……。
（やっぱり幼馴染属性は強いや！）
キサラ
ツンデレ魔女っ娘。
火属性の魔法を使う。
照れ隠しでカインを魔法でカエルにしようとしたり、幽霊が苦手だったりと可愛い一面も。
ユリア
村の教会のシスター。
シスターらしく回復魔法やバフ効果の特技を使う。
一見、穏やかだが2人っきりでベッドで行為に及ぼうとするとマジギレされたり……。
アネット
狩人をして生活している野生児。
弓矢や精霊による攻撃を得意とする。
彼女のエンディングではサービス満点な一枚絵をプレイヤーに提供してくれる♥
ロッカ
薬草売りで生計を立てている女の子。
戦闘では動物に攻撃してもらう特技で戦い、とあるイベントの後では最高クラスの火力をたたき出すことができる。
彼女をパーティに入れていない状態だと彼女の無人薬草販売店から薬草を調達することもできますが、その時にお金を入れないということも可能だったり……。
（もちろん、そうした場合の反応もあります）
リリー
機械オタクのリケジョ。
テレポート装置や飛行船でカインのダンジョン挑戦をサポートしてくれる。
「花嫁の冠」ヒロイン勢ではあまり人気が無いようですが、とんでもないメカを作る才能があるし、結婚相手としてはある意味一番の有望株かもしれない。
ダンジョン内へのテレポートを利用するには彼女に話しかける必要があるので、ある意味一番話しかけることになかもしれないいヒロイン。
以下のキャラクターは敵キャラクターです。
でも、とても魅力的だと思います。
魔王
惚れた女神を鎖につなぎ四六時中口説きの言葉をかけるという変態（という名の紳士）
声優が塩沢兼人氏（「機動戦士ガンダム」のマ・クベや「クレヨンしんちゃん」のぶりぶりざえもんが有名）ということで何かと話題になっている。
塩沢氏はRPGツクール2000発売後ほどなくして不慮の事故で亡くなっているのでこの作品が氏の遺作だと言われていますね。
ネコ娘
魔王に忠誠を誓う部下。
あの手この手でカインを邪魔するがそのたびに失敗し魔王にお仕置きされる。
最後にはカインを手助けしてくれたりする。
彼女を選ぶというエンディングが無いのが残念……今だったら追加エンディングでありそう。
RPGツクール2000を使って自分で作成するんだよ！
どんなゲーム？
密かに愛し合うマイケルとフローラ。
しかし、村の掟により恋人同士は結婚できないという……。
村の長老は村に呪いが降りかからないように恋人たちを引き離しつつも、
しきたりを終わらせる者を内心待っていたのであった。
つまり……魔王をシバき倒せばいいわけだな。
おい、じじいっ！
本当に魔王を倒してほしいと心の底から思っているのか！？
一方の魔王様は恋の女神にお熱……。
結界の中で鎖でつないで口説きの言葉をかけ続けるという変態ぶりを発揮している。
行く手を阻むモンスター達。
女の子の力も合わせて立ち向かえ！
（ちなみに、このワイバーンはRPGツクール2000のRTP素材のモンスターです）
全てを終わらせてコープ村に帰還したカイン。
長老から渡されたのは「花嫁の冠」！？
さて……誰に渡そうか？
「花嫁の冠」の魅力
「花嫁の冠」の魅力
・主人公と一緒に旅する可愛いヒロイン達。
やはり、何といっても属性の異なる可愛いヒロイン達です。
サンプルゲームとしてパーティの入れ替えやエンディング分岐を盛り込んだ結果ギャルゲー要素を含んだRPGになったと言われても納得してしまいますね。
パーティに加えているヒロインによってNPCに話しかけた時の会話の内容が違ったりしますし、自宅の1つしかないベッドにヒロインを連れ込んだ時もヒロインごとに異なった反応をしてくれます。
※崖から颯爽と登場するアネット。
このようにヒロインに関するイベントには1枚絵が挿入されてストーリーを盛り上げてくれます。
ストーリーの中心人物にはボイスがついており非常に凝っています。
前述の塩沢兼人氏や他にも田村ゆかり氏や釘宮理恵氏なんかは今でも有名です。
RPGとしてはそこまで難易度は高くありません。
基本は主人公とヒロインの2名でパーティを組むことになります。
ラスボス戦に関しては6人のヒロインの中から3人を選んでパーティを組んで戦いますね。
このヒロインをパーティに入れておけば楽というのはありますが、どのヒロインをパーティに入れようともレベリングをしっかりこなしていればクリアはそう難しくないと思います。
主人公に比べてヒロイン勢はレベルが上がりやすいですしね。
個人的に少し残念なのがラスボス戦です。
主人公のピンチにヒロインたちが駆けつけてくれるのに、3人はただ主人公が戦っているのを見ているだけになってしまいます。
（多人数で旅をするRPG全てに当てはまってしまいますが……）
どうせなら戦闘イベントでターンごとにパーティに加えなかったヒロインが攻撃に加わったり、パーティをサポートするような設定にしてくれれば良かったのにと思いますね。
まぁ、それは……『RPGツクール2000』の戦闘イベントを勉強して自分で設定しましょう！
『花嫁の冠』紹介まとめ
以上が、『花嫁の冠』の紹介となります。
昔プレイした時はロッカが好きだったのですが、今はユリアさんが好みですね。
（一緒にいたら荒んだ自分の心を癒してくれそう……でも、浮気とかには一番厳しいだろうな……）
このゲームは一部の素材以外は『RPGツクール2000』のRTPが使われており、デフォルト素材でもこのようなゲームが作れますよということが『RPGツクール2000』でゲームを作成しようとしている人に伝わるような出来となっています。
他のサンプルゲームは自作素材オンリーや複雑な自作システムでずぶの初心者にはなかなか目標にはしづらいところがありますが、こんなゲームなら自分でも頑張れば作れるかも！と思えますね。
ただ、実際に完成させるとなると途方もない労力が必要になるのですが……。
一応、『RPGツクール2000』のサンプルゲームはオリジナル素材を転用可能ということになっているのですが、この『花嫁の冠』だけは例外で全素材転用禁止となっています。
やはり、ボイス素材が問題なんですかね……。
（ワニのグラフィックぐらい使わせてくれても……）
ちなみに、『花嫁の冠』のシナリオを作成した新木氏による本作品の前日譚『薪割りスローライフをはじめますか？［はい／いいえ］』というライトノベルもありますのでそちらもいかがでしょうか？
薪割りスローライフをはじめますか？［はい／いいえ］【電子書籍】[ 新木 伸 ]
薪割りスローライフをはじめますか？［はい／いいえ］2【電子書籍】[ 新木 伸 ]
現在、『RPGツクール2000』は『ツクールWeb』にて体験版が配信されており、その中にこの『花嫁の冠』もサンプルゲームとして収録されていますので一度遊んでみてはいかがでしょうか？
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
ではでは（≧∇≦）ﾉ
次回記事：
※ブログ記事に関するご意見・ご感想等がありましたらコメント欄に記載をお願いします
画像引用元：『花嫁の冠』本編
サムネイル画像：いらすとや
コメント